CMINC版 フィルムのスキャン あれこれ
02/8/6

●安藤@都内中央区

先ほどウチの医師会の先生から、下記のような質問メールが来ました。私はデジカメで撮って済ましちゃってますが、ちと、興味があります。どなたか教えて下さいません?(^-^)ゞ


CTなどのフイルムをスキャンして取り込み、Power Pointなどで使用する場合に使えるスキャナーとソフトを教えて戴けませんか?現在スキャナーはエプソンのものを持っているのですが、旧型なので買い換えるつもりでいます。

●渡辺正紀先生@中野区

通常のスキャナは反射光で読み取りますので、裏から光を透過させるタイプにスキャナが必要です。普通のカメラの35mmフィルム(ネガ)を読み取るにはアダプタ光源付きがオプションでありますが、医療XPフィルムのサイズは市販ものものがありません。

市販スキャナで、例えばブローニー版のネガを読み取れるアダプタがあるなら、CTの3×3=9コマで1フィルムといううちの1コマずつ読み取りが可能かも知れません。読み取りの条件の設定が調整必要でしょうが、一度設定したら記憶できるわけですから。・・・調べる価値がありそう。

・・・ということは、整形外科の指なら現有機器で可能ですねえ、自分でびっくり。35mm幅のターゲットならOKということ。

胸部写真サイズなら・・・専用機器でしょうね。解像度も含めて。デジタイザというH社製などの専用機器は高額です。数百万円!!と高額ですが、値段分のスキャンをします。(私は持ってません、デモを見ただけ)でも感動します。

こうした画像ファイルを管理するためにRS_BASEというソフトを開発された先生もおられます。話が進行したら改めて。

当院はデジタルXPを導入しましたので、DVD自動保存です。こちらは保存機器を含めて1千万円の世界。どんどん小型化してます。

参考:臨床検査電子ファイリング事始め
●川内邦雄先生@杉並区

安藤潔先生の書き込みに、知るところを書かせて頂きます。

小生の専攻は整形外科ですのでレントゲンとは切っても切れません。過去の資産をなんとか利用したいが、保存場所が・・と言うことでスキャナーを色々と探していました。結果的に両股関節の入る大きさ、大角という大きさをスキャンできるものは、業務用のものしか無く、かつ、250万円程度を要しています。

また解像度を上げて、満足の出来るファイルにすると、非常に大きくなり保存メディアの問題も出ます。結果的に、あきらめてしまいました。簡単なものではEpsonなどの、廉価のものがありますが、それなりの画像でしか無く、整形外科医の目を満足させられるものではありません。

ご質問の内容は、CTなどですが、もしも、元のデータがデジタルであれば、しかも。DICOM対応であれば、直接にデジタルデータとして取り込む事は可能ではないでしょうか?スキャナーなどのものを介さず直接に取り込めば、画像の劣化もありませんので、直接にPcに移すのが宜しいと思います。

問題はアナログの写真ですが、難しい事を考えず、参照画面と割り切ればデジカメで撮るのが良いのでは無いでしょうか?スキャナーは上記の通り金をかけるだけの、得るモノは少ないと言うのが現実です。お勧め出来ず、自身も現在の所、あきらめています。
●小城崇弘先生@小平市

> 数百万円!!と高額ですが、値段分のスキャンをします。
> (私は持ってません、デモを見ただけ)でも感動します。

今はなきNikon製を使ってました。8万円くらい。
読み取り面の大きさに限界はありますが、1200dpi程度で胸部読影に差し支えない程度の画質は得られました。現行でしたらCanon製があるようです。

http://www.dscyoffice.com/public/dentist/mydata/31803.htm

あと、神戸大附属病院での救急カンファレンスで外科の先生に実例を見せられて驚いたのですが、シャーカステンでのデジカメ画像も相当なレベルに来ています。
●岡本克実先生@高崎市

川内先生のおっしゃるように、レーザーフィルムデジタイザーは個人または一つの医療機関で購入するには高いですよね。

高崎市医師会では、高崎・地域医療センターという医師会の検査センターがありレントゲン部門もあるので、ここにアレイのレーザー・フィルムデジタイザーを置いて共同利用しています。集配の方にCTや一般レントゲンのフィルムを渡すとCD−ROMに焼いて返却してくれます。このスキャナーに付属のソフトはお利巧で、大きな半切のフィルムをスキャンするときに、自動的にフレーム単位に別ファイルにすることができます。ついでにFMRのフィルムレコーダーなんかもあったりして学会のカラースライド作りもできます。

EPSONのGTシリーズなどにオプションである透過原稿ユニットでは、93×118mm までのネガ・ボジ・フィルムがスキャン可能です。CTなどのフィルムで1こま単位ならスキャンできますが、フィルムを切ることが難しいでしょうから、実際には困難かもしれません。ソフトはTWAIN対応ですからデジカメなどと同じものが使えます。
●羽鳥裕先生@川崎市
 
スキャナーに透過光型の装置をつけて、、、や、デジカメで、しこしこ もいいですが、日常臨床でストレスなく使いこなしていくには、日立のデジタイザーに、EZCPXというソフトがくっついていてます。win2000でもXPでも、MACでも何でも対応しています。、 半切まで取り込めて100万円ちょっと です。使い始めるとやめられないっすよ。

よけいな話ですが、これで、RSBに簡単に取り込めます。先生もDYNAMICSをされてましたね。DYNAMICSと相性の良い広島山下先生のRSBですと画像処理がとても簡単です。その後は、自由にHTMLにでもPPTにでもなってしまいます。(^_^)
●羽鳥裕先生@川崎市

 先ほど、RS_Baseのmlでも今日の午後の診療で急遽、病院へ紹介しなくてはいけないケースを報告しました。

 検診の時の胸部XP、心電図、血液データ、GF,CFの内視鏡 注腸4つ切りなどを急いでファイリングしました。電子内視鏡は上部jpg16枚、下部20枚は、フジノンレコーダーからMOを介して、RS_Baseへ、注腸4つを14枚を日立デジタイザーで、 約3分で連続で取り込めます。(150dpi)
 心電図はフクダME、血液は外注(BML)でFDまたはPGPで、いずれも毎日ファイリングされていきますね。
 検査が終わるたびに、看護(師)さんに取り込みをやっていただいてますので、紹介状をたのまれて、CDRに焼き込んでも10分でできてしまいます。
 htmlですので、どのPCからも読み込めます。先日は、胸部レントゲン、血液だけでしたので、PGPで暗号化して送りましたが、今回はすべての資料で4MbになるためCDRにして紹介状としました。
 今は、過去のとりためたレントゲンを最低5年分、取り込み始めています。HDDの容量の伸びが、うちのクリニックの伸び(いいえ、いずれは下向き)を上回ると信じて、この作業を続けていきます。過去のフィルムを連続で見比べるのが苦でなくなりました。
 症例報告でしたら、スキャナーデジカメでいいと思いますが、画像ファイリングを目指すのでしたら、 デジタイザー・RS_Baseの組み合わせしかないと思います。
 透視診断・消化管検査で湿式を使用しなくてはいけないので、 内科系の開業医はPICO。FCRに逃げるわけにはいかないので、 (RS_Base作者の山下先生にコメントをいただかないと、、
●佐藤俊彦先生@ドクターネット

高崎医師会さんのシステムは、DGSさんといっしょにシステムを納品させていただきました。DICOMでもj-pegでも、スキャンしたデータを変更できますので,非常に便利なシステムです。
一度,スキャンすると遠隔診断にも応用できますし,その後の加工が非常に簡単にできます。

DICOM viewerご希望でしたら差し上げます。Javaで書いてありますので,Windows−PCであればどこでも見ることが可能です。ご連絡いただければ、メールで差し上げます。

わたしどものクリニックでは,撮影したDICOM画像やフィルムで撮影したものをArrayのデジタイザーでScanして、Java−DICOM viewerにいれてCD−Rにかいてわたしています。ご依頼いただきました病院さんには,デジタルデータで、レポートといっしょにお返しすることが可能です。

arrayのデジタイザーは、約400万円くらいします。バイダーのシエラは、最も安くて、約150万円です。
●伊藤伸昭さん@メディカルプラッツ

フィルムのスキャンのお話ですが,弊社で以前いろいろ比較したことがあります.メール添付でMLに送付するのは,いろいろご迷惑をおかけするかもしれませんのでもし希望される方がいらっしゃれば個別にメールでコンタクトいただければ送付させていただきます.

すでに様々な方がメールされているのであまり申し上げることはないですが,「フィルムスキャナで読み込んだ画像を何のために使用するのか」によって選択できると思います.各社が出されているスキャナですが,民生で使用されているEPSONなどのスキャナで使用されてる場合は,本当に安価に対応できますが,それなりの制限がございます.医療用として特化したスキャナ単体では150万円ゾーン,400万円弱ゾーン,もっとそれ以上と分かれてきますが,それぞれの特徴がございます.

フィルムを読み込みDICOM画像やJPREG画像として保存し参照画像としてみる場合,さらにかつモダリティから直接出力されるDICOM画像とのDB化をどうするかなど,”過去”の画像と”これからの画像”とをどうファイリングするか,その使用方法・目的は何かで決まってくると思います.

一般にデジカメでも良いよといわれる画像も実際たくさんありますし,He-Neレーザを使用し胸部やマンモまで詳細な濃淡(OD4.0まで対応)を必要とするフィルムスキャナーでないとだめよといわれる画像もある,また考え方もあるといったところではないでしょうか.後は,スキャン時間やその工程の簡単さ・複雑さの違いというところでしょうか.
●川内康裕先生@文京区

意外と使える方法が、通常のシャーカステンにレントゲンフィルムをかけて、それをデジタルかめらで撮影する方法です。小さな写真(CTの一区画)などは最低30万画素のデジカメでも使い物になります。通常のX−Pでも100万画素クラスなら結構いけます。ただ写真を撮るとき、X-Pの周囲を明かりが漏れないように黒い紙でマスクすることが大事です。
●高橋徳先生@高槻市

すでにいくつかコメントがついていますのではずしているかも知れませんが、当院でも透過光源オブション付きのepsonスキャナーを使いかけました。ところがscsi接続のため、ケーブルの長さに制限があり、置き場所に困った揚げ句に使わなくなりました。USBなら、もう少し長くできるでしょうし、ソフトはスキャナに着いてくるものを当座は使用すれば簡単です。
九鬼伸夫先生@中央区

私もEpsonのスキャナを使っております。
最近のものはUSB接続もできるようになっています。
USBですので使う時だけ棚から引っ張り出してきて接続して使っております。
●吉川隆啓先生@大阪府

エプソンのA4の家庭用のスキャナーでレントゲンフィルムをスキャンしたことがあります。透過原稿ユニットが必要になります。私が購入したときにはオプションユニットだけで50000程でした。

六ツ切はそのままスキャンできます。四つ切ははみ出すので廻りをハサミできる必要があります。それ以上のサイズは・・・・ハサミできるか、諦めるか。

その時の経験ですけどスキャンするとフィルムの精細度が表に出てしまいます。増感紙を変える・・・フィルムを変える事になりました。

ただ今はシャーカステンの写真をデジカメで写しております。このほうが手軽・きれい・連続して取れるサイズ問題無し。

安藤先生がお持ちのオリンパスの2M画素のウルトラズーム。あれならズームアップもできるし自由自在です。私もあのカメラを持ってますが、息子に取られてしまって3倍ズームの4M画素カメラで写していますが実用的には画面サイズを小さくしていますから1.3M画素でズームの大きいカメラがいいように思います。
●朝比奈完先生@中野区

シャウカステンのレントゲンフィルムをデジカメで撮影するときは、
1)デジカメをモノクロモードにする。
2)目的のフィルム周囲のシャウカステンの光を黒い紙や失敗した黒いレントゲンフィルムで覆う。
をおこなうと、かなりきれいに撮れます。
●林博之さん@岐阜県

私はすでに旧式のエプソンGT-9500+透過原稿ユニットでスキャンしていますが、CTなどはともかく胸部写真ははみ出でしまいます。

デジカメでは不満のようでしたらA3+サイズなら入るかな?
http://www.i-love-epson.co.jp/products/scanner/es8500/es8500.htm
http://www.nyuusatsu.com/prdsearch/detail.asp?ItemCD=004010&MakerCD=26&Product=ES%2D8500
でみると17万以下ですかね。それ+透過原稿ユニット標準価格\100,000
●原田知行先生@長崎県

私も羽鳥先生と同じく、今年6月初めから同じデジタイザーを購入しRS_Baseへ毎日取り込んでいます。職員も簡単に取り込めるので、最近は全てお任せです。これまでの数年間は、シャーカステンのフィルムをデジカメで撮影してきましたが、サボるとついつい貯まってしまい面倒になったこともあってデジタイザーにしました。

購入する前は、『何でそんなもんにカネかけて?』と思ってましたが、実際に使い始めると『もっと早く買っとけばよかった!』になりました。もう少し値段が安ければ、ホントにお勧めです。でも車を我慢すれば、すぐ買えますよ。
●梶原賢一郎先生@大分県

過去二十年間レントゲンフィルムのスキャンをやってきてます、梶原です。
ちょっとだけコメントしますね。

まず、今回のフィルムのスキャンの対象がなんであるか明確にしておかないといけません。
現在日本においてはスキャンされたフィルムは保存の対象にはなりません。オリジナリティの点で三原則をクリアできないからです。この点から今回の論議は「参照画像」として「スキャンされたフィルム」を対象にするものとします。そうすれば論点はひとつ、どのレベルの画像で満足するかということになります。
「参照画像」でしばれば、あとは個人の「こだわり」の世界の問題になると思います。

画像をどのように扱うかによってこれとは別の論点が生まれるところではありますが、個人的にはレントゲンのデジタイズには アレイのスキャナを使っております。 
●山口慶一郎先生@仙台市

明快ですね。議論の整理の仕方としては賛成です。
フィルムのスキャンと言うのはオーディオと似たところがあると思います。
オーディオも聴く耳を持たない人にとっては、sampling rateが少々低かろうとも十分に楽しめるものです。聴く耳を持っている人にとっては、高周波帯域のカットが気にかかったり、sampling noiseが気にかかるところでしょう。
フィルムのデジタイズに関しては、診断のレベルでは、それほど高いsamplingrateは必要ないのではと考えています。辺縁がややぼけてるなと感じることはありましても、それで診断が変わることはほとんどないのではと考えています。
実際以前簡単な実験を行ったことがありますが、originalとスキャン画像で診断結果に差は出ませんでした。むしろコントラストが出る分、若い先生の方ではスキャンデータの方がいい結果が出ました。
画像保管との関わりにも寄りますが、私が通常面白いなと思ってコレクションに入れる場合の症例のスキャン条件は150dpi位でjpg保存しています。学会発表等の時もこのレベルで十分発表に耐えます。外の病院で面白い症例をコレクションに加えるときは、未だ30万画素のデジカメを使用していますが、レンズがいいせいもあるのでしょうか、十分かなと思っています。
時代は大容量化、高速化に向かって走っているなかで、いかにも古い感覚かもしれませんし、画像診断屋としてはかなりルーズなのではとも思いますが、オリジナルの定義があいまい、例えばsamplingを512x512で行い、256x256で表示するとオリジナルは512x512の方なのか?な状況では、えいやとどこかで思い切ることが必要だと思います。そうしないと膨大な情報の山の中に埋もれてしまう可能性が出てくると思います。