| 「混合診療解禁でおこる患者の悲劇」 ほか、ボストン在住の李啓充ドクターによる新聞連載です この「見過ごせない日本の医療改革 規制改革・民間開放推進会議の嘘」連載3日分を、 筆者と媒体(「日刊ゲンダイ」 http://gendai.net/)の許可を得て転送します MLへの転送、HPへの転載、引用、保存、大歓迎! 信州にて いろひら拝
健康な人の心臓をオペして、不正請求? 以上は、怖ゎーい、近未来のSF話、ホラ話・・・? 「いのちが惜しくば、金を出せ」 「家族を助けたいなら、金を出せ」 げっー、金持ちしか救われんぞ・・・こりゃ、医療じゃない! 強盗?誘拐?拉致「換金」? だとすると、政府説明は、おためごかしもいいところだ 怒りの気持ちが湧いてきた 本なら「患者見殺し 医療改革のペテン 年金崩壊の次は医療崩壊」(光文社、1000円)が、 ビデオならハリウッド映画「ジョンQ−最後の決断」(2002年)がお薦め http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4334933408/249-3592879-1971505 http://www.yomiuri.co.jp/hochi/geinou/01movie/2002/10/johnq/main.htm 14日と15日の報道によれば、「2004年は」一応の決着のようだ・・・ だが、05年は?06年は? 私は、以下の報道中に(!)で示した8ヶ所が気になってならない 政府は・・・今年度の議論では(!)全面解禁を見送る方針を固めた。・・・ 尾辻厚労相は、13日の折衝で、具体案を示した上で 来年度以降の継続協議も認めた(!)ため、行革相もその方針を了承した。 http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20041215i101.htm より(読売) 「・・・来年度、再来年度に(!)私どもの方向性に動くかが一つのカギ」。 宮内議長は14日の記者会見でこう語り、包括的解禁を来年度以降の「宿題」(!) として先送りする考えをにじませた。 http://www.mainichi-msn.co.jp/kagaku/medical/news/20041215k0000m010093000c.html より(毎日) 名を捨て実をとった規制改革推進会議・・・規制改革会議などの狙いの一つは、次々生まれる 医療技術を混合診療の対象として固定し、その後も保険適用しない(!)ことにある。 そうすれば公的医療費(保険料と税)の伸びを抑制でき、その分民間保険市場が広がるチャンス(!)となる。 http://www.mainichi-msn.co.jp/seiji/gyousei/news/20041216k0000m010099000c.html より(毎日) ・・・現在、例外的に認めている制度を拡充した上で新しい制度を作ることで合意、 小泉総理も了承しました。・・・「無条件で解禁したら混乱(!)が生じますよ。 全政党が反対した混合診療(!)をやったんですよ。いかに画期的なことか」(小泉首相)・・・ http://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye1094105.html より(TBS、首相の本音、リンク切れ残念) 信州にて いろひら拝 追伸 : 在日米国大使館HP上に、「ジェームス・P・ズムワルト経済担当公使の意見表明」と 「日米規制改革および競争政策イニシアティブに基づく日本国政府への米国政府要望書」がある 意見、要望とはいいながら、内政干渉的であり、まるで「属国」化要求のように読める http://japan.usembassy.gov/j/p/tpj-j20041122-50.html http://japan.usembassy.gov/j/p/tpj-j20041020-50.html 再追伸 : 規制改革・民間開放推進会議議長の宮内義彦氏については、12月10日発売の 「文藝春秋」2005年1月号に、”オリックス総帥 「新政商」宮内義彦 三つの顔”として、 10ページにわたり掲載され、その「我田引水」の実態が明らかになってきた 「・・・オリックス生命という保険会社がある、医療保険分野にも進出しています。・・・ 小泉政権下では、従来の族議員に対する陳情が廃れ、審議会というパイプを通じた 企業サイドの要望が実現していった。その要望件数が際立って多いのがオリックスである。 ・・・オリックスは徐々にハゲタカ化しているのではないでしょうか」 http://www.bunshun.co.jp/mag/bungeishunju/ 蛇足 : 「サンデー毎日」(12月19日号)の記事によれば、推進会議が 「完全解禁を望んでいる」として追い風に利用しかけていた「がん患者団体」が、 「我々は、あくまで臨時措置として混合診療を要望しているのであり、最終的には、 有効性が立証された抗がん剤を公的保険に組み込むことを望む」と言い切っている。 「癌と共に生きる会」の事務局長は、こう語っている。 「完全解禁は望みません。 医療に貧富の差がついたり、安全でない薬が使われるのは違うと思うからです。 国民皆保険という素晴らしい制度で、世界標準のがん治療を受けることが私たちの最終目的 なんで す」 「日本がん患者団体協議会」の事務局長も同意見だ。 「僕たちは、混合診療に全面的賛成でも反対でもない。 今のままでは死ぬだけの患者がいるのに、厚労省が何もしてくれない以上は、1年に限って緊急に 混合診療を解禁し、その間に、僕たちも入れた関係者で、抗がん剤に限らず、未承認薬の特定 療養費や公的保険への迅速な適用を徹底して話し合う現実的対処を要望しているだけなんです」 切実な苦悩を抱えておられる患者の方々から、このような意思が明らかにされたこと に経済界主導の全面解禁を求める側は、どう応えるつもりだろうか。 市場原理至上主義派の「魂胆」が、当の患者さんたちに見透かされている。 本来なら、ここで勝負あり。 潔く、引き下がっていただきたい。 インドのマハートマ・ガンディが、大英帝国の圧政下、インド独立を目指して非暴力抵抗運動を 展開しながら、イギリスに代表される西欧のあり方に対して「反骨」的に掲げた「七つの大罪」を 記しておこう。 「原則なき政治」 「道徳なき商業」 「労働なき富」 「人格なき教育」 「人間性なき科学」 「良心なき快楽」 「犠牲なき信仰」 新自由主義による経済のグローバル化が野放図に進められるなか、 この七つの灯火は、私たちの進むべき道を照らしてくれるのではないだろうか。 皆様一人ひとりにとって、よりよき2005年を! 2004年12月17日 信州にて いろひら拝 |