東京駅前地区京橋一の部再生推進懇談会
議事抄録(京橋一の部)

「日本橋・八重洲・京橋」に纏められている議事抄録の中から、
京橋地区関連のものを抜粋してみました。
第1回第2回第3回第4回第5回第6回第7回第8回
第9回第10回第11回

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第11回 東京駅前地区京橋一の部再生推進懇談会 議事抄録

日 時 : 平成14年1月17日(木) 午後2時〜3時15分
場 所 : 京橋プラザ2階多目的ホール
出席者 : (中央区)吉田都市整備部長、藤原都市計画課長、松下地域整備課長 他、余湖土木部長、金沢管理課長
(東京都)奈須井都市計画局施設計画部街路計画課長
次 第 : 1. 開 会
2. 挨 拶(中央区都市整備部長)
3. 東京駅前地区のまちづくりについて(中央区都市整備部都市計画課長)
4. 東京駅周辺について
  (1)東京駅前八重洲地区再生整備計画について(中央区都市整備部地域整備課長)
  (2)東京駅周辺の基盤整備の考え方について[都市計画変更の概要説明(東京都都市計画局施設計画部街路計画課長)]
5. 意見交換
6. 閉 会

配布資料 : (資料1)懇談会の今後の進め方について
(資料1-1)協議会・検討会地区におけるアンケート結果によるまちづくりの課題
(資料2)懇談会地区アンケート調査票(案)
(資料3)中央区等における市街地再開発事業の概要
(資料4)東京駅前八重洲地区再生整備計画について
(資料5)東京駅周辺の基盤整備の考え方について

意見交換:

地1: 藤原課長が、今回のアンケート調査区域が京橋西町会と言い、昨年の9月にアンケートを調査されたということだが、私の所にアンケートが来なかった。今、同じ町内のもの2人に電話で聞いてみたが、来ていないということであった。京橋西町会に配ったのか。

区1: これは、検討会の地区名を京橋西町会とさせて頂いたが、実際的に区域は、資料1に示してある斜線部分である京橋二丁目1・2・3・4番の区域が、現在検討会として行っている。そこの方々にアンケートを実施させて頂いた。今後、京橋一の部の中でのアンケートは実施させて頂く。

地2: 説明を聞くと、京橋西町会地区は熱心であるという印象を受けた。ぜひとも検討・調査を進めて欲しいという意見が出て、それに応えた形で、区も地区に指定して、アンケートを行ったという印象を持ったのだが、私の知る限り、私の周りでこの話に熱心な人はまだ知らない。一丁目、二丁目、三丁目それぞれで温度差があると思うし、中央通りを挟んで、西と東で状況がまったく違う。これをひとくくりで西町会と御案内を頂くと、またいらない混乱が必ず出てくると思う。今までの西町会地区というのは、実は二丁目だという案内をぜひして頂かないと面倒なことになると思った。

区2: 御指摘の通り、斜線の区域の中とその外では、相当温度差があると思う。考え方、名称などについても工夫した方がいいという御指摘であったが、名称等については、検討させて頂く。西町会地区という言い方をしてきたが、もう少し厳密なものの言い方をした方がいいのではないかと考えている。
温度差という問題については、私共も、この温度差を何とか埋めたいと思っているが、いつまでも、ある意味で抽象的な話をしていても、まちづくりというものを考えて、この京橋で行った場合にどうなるかということなどを具体的にお示しして、地元で話し合いをしていかないと、いつまでも抽象論になってしまう。抽象論の中では、環境など様々なキーワードがただ乱れ飛ぶだけであって、具休的に議論が進まないという可能性がある。そこで、我々としては、ある特定の区域を選んでいるのだが、その区域の中で開発を考えるのであれば、現実的に考えるとこんなことが考えられるというものをお示しし、その区域の方々の中での話合いと、懇談会での話し合いを通じて、温度差を埋めていこうと考えている。御指摘の通り、今の時点で地域の方々の中に様々な考え方がある、熱意についても差があるというのは、御指摘の通りである。しかしながら、私共として、現在の経済環境を含めて、地域の方々にこのままでいいのか、ということについては、やはりみなさんが何とかしなければいけないのではないのかと考えて頂いているとは認識している。その部分を含めて、私共として、今この地域で何かできるのかを具体的な事例でお示ししながら、そのことを通じて何とか温度差を解消するように努力をしていきたいと思っている。冒頭に言ったように、名称の変更については、検討させて頂くので、よろしくお願いする。

地3: 過去の経緯も含めて、ご説明をお願いする。今後の案内で、西町会地区というのは、このような区域であるということを言明して頂いておかないとまずいと思う。

地4: 今まで地元の住民を中心として、地元の会議を進めてきたのだが、人口が7名であるため、ほとんど企業の方ばかりである。今まで声をかけてこないで来たが、今年になって、話が八重洲口の前の話になるのではないかということになり、参加してもらった。そのような状況で、東京都の方の東京駅に関する説明、詳しいことは存じ上げないが、大体のレイアウトというか、イメージだけでもお聞かせ頂いたのでありがたいと思っている。資料4の今後の対応というところで、大変気になったのだが、東京駅の話は、東京の顔として立派な駅にするということは間違いなく良いことであるので、できれば立派な顔にやって頂きたい。ただ、高ければいいというものではなく、いい東京駅を作って頂きたい。丸の内も顔かも知れないのだが、八重洲側も立派な顔にして頂きたい。そのためにも、八重洲一丁目だけでなく八重洲二丁目も含めて総合的に再整備をこのまま進めて頂きたい。

区4: 資料が山盛りで、それも切れ目無くご説明してしまったので、御質問もし難いと思うが、皆様に今日の資料を通じて御理解頂きたいと思っているのは、実際にある意味でようやく国も都も都心に顔を向けてきて、これまで民間がやればいいという、正直言って大変冷たい仕打ちであったのが、東京駅に目が向いてきたというのは御理解頂けることかと思う。ただ、そのことはそのことで大変ありがたいことであるが、実際に私共が、私共の街の中で、何をどういうふうに、そして私共の生活がそういう中でどう維持をされ、改善されていくのかという見通しも無しに、ただ、流れるままにまちづくりを進めていって、良い訳は無い。私共なりに、この京橋地区をどういうふうに改善をしていくのかを考えていかなければならないと思う。地域全体として、底上げをしていかなければならない状態に今追い詰められているわけである。今、深刻にいろいろな所で金融問題が騒がれているが、金融機関などで困っているのが、土地や株が値下がっているなど、様々な経済的な問題が出ている。中央区内では、平成2年、3年が土地の価格のピークであった。大変高かったわけであるが、その時を100とすると、どの地域も平成3年から平成8年までの5年間の間に3分の1に下落をした。それからが、中央区の中でも価格差が出ている。3つの方向が出ていて、これは絶対額ではなく、指数なのだが、一つは、銀座を中心として日本橋・京橋地区の中でも、中央通りに面した所の地価は、3分の1まで下落した平成8年の価格が、おおよそ横ばいである。月島、勝どき、佃、晴海といった所は、やや下降気味で、現状では平成2年、3年当時の2割くらいの価格に落ち込んでいる。深刻なのは、以前非常に値段の高かった東日本橋を中心とした日本橋地区の価格は、現在でも前年度の10%減を続けていて、最盛時の1割になっている。その中で、非常に特色が出てきたのが、土地がどういうふうに道路付けをして、どんな形状であるのかということによって、価格差がついてきている。
そのような状況を踏まえながら、中央区という所は、そして東京駅前、京橋・日本橋という所はとりわけ交通の利便性に恵まれ、土地の環境は非常に良い。実質、立地の環境は良い。この良い所の土地の力というものを、我々として、まちづくりを通じて、もう一度再構築してその下落を止めていく。そして皆さんの資産状態を改善していくことも含めてまちづくりをやっていかなければならない。当然その中で、生活の改善も目指してやっていかなければならない。このまちづくりについては、最初の構想の段階から含めて、ちょっとみなさんからいろいろな批判や意見を頂いたが、この東京駅前については、私共としては、みなさんと一緒にいろいろな議論を積み重ねた上で、何としても今の現状を止め、そして明るい方向に向かわせていくために、まちづくりとして具体的な絵を書き、計画を立て、実施をしていくことを区としてやっていきたいと考えている。
区長がいろいろな席で、人口が回復したと言っているが、現実として8万3千人を超えた。毎年3千人以上の人口が増えるという状況になってきているが、平成18年にはもしかすると10万人に届いてしまうかも知れないという非常に大きな動きがある。一方で、日本橋と東京駅前を中心としたこの京橋地区辺りにおける産業の空洞化や景気の低迷による活力の低下が、現実に起きている。このようなものをバランスの取れた形で発展をさせていかないと、まちとして成り立たないという所に今来ていると思っている。そういう意味で、私共も、真剣にこの問題に対処していきたいと思っているので、国や都の全体の動きというものを見て頂いて、確かに動く所は動くということを、それに対応して我々の町はどうすべきなのかということについて、私共これから具体的な提案を絵として示して、話し合いをさせて頂く予定であるので、そこで十分皆さんときちっとした議論をさせて頂きたいと思うので、どうぞよろしくお願いする。
本日、資料を配布させて頂き、ちょっと盛りだくさんであったが、とりわけ、アンケートを中心として、皆さんの方から、もう少しこうであるべきだ、などについては、アンケートの末尾に私共の担当の直通番号が示されているので、大変恐縮ではあるが、今日この場でご意見・ご要望を頂くか、お持ち帰り頂いた上で、皆さんの方から私共の方にご連絡頂ければと思う。どうぞ、よろしくお願いする。


第11回 東京駅前地区再生推進懇談会 配付資料(その1-2)

アンケート結果による
一京橋西町会地区におけるまちづくりの課題一
● これまでにも町会を中心に街づくりについて積極的に話し合われ、区に対して拠点開発に関する検討依頼があった経緯もあり、総じて開発への期待が大きいと思われます。今回のアンケート調査に対する回答率も5割を越え、この段階としては非常に高く、開発に対する関心の高さが伺えます。
● 当地区に充実すべき施設として、約9割の人がオフィスを求める回答を行っており、これまで以上にオフィス街としての位置付けを高めたい意向があると見られます。開発の方法としては、「街区単位以上の大規模な開発を行うべき」という回答と「建て替えられる所から」という回答がそれぞれ56%、41%となっており、意見が大きく分かれました。ただ、約65%の方々が昼間人口を増やして活力を増進させるべきとの意向を持っており、中小の企業、小売店舗が集中する京橋らしさを継承する一方で、これまでに当地区から転出していった企業本杜等を呼び戻し、新規の昼間人口を確保することの意義は大きいと思われます。
● 当地区は、大規模老朽建物がかなり存在し、また東京駅前という立地にも関わらず、約16%が木造住宅であるため、これらの耐久性、耐火性の向上が急務と言えます。
● 当地区には古くから続く伝統のある老舖や企業が多く、また圧倒的交通の利便性により、知名度及び、地区のポテンシャルは非常に高いと考えられます。営業継続を望む方が大半を占めていますが、その理由としても以上の内容が多くなっています。
● この他に、地元の方々が、街づくりを行う上で重要視されている項目として、「緑やオープンスペースの充実」、「美しい街並みの形成(建物のデザインヘの配慮等)」等が挙げられています。
● 今後の進め方としては、「地元中心の検討会と、専門家による検討を平行して進めながら、早急に地元の意見を集約していくことが重要である」との意見が多く見られます。概して街づくりは時間のかかることが多く、今後スピードアップをして欲しいとの要望であると考えられます。
● 以上の点から、今後、なるべく早期に地元権利関係者及び住民の意見を集約した上で、

「現在立地している企業・店舗の営業継続を可能とする配慮を行いながら、新たにテナントを呼び込める、競争力のあるオフィスビルの整備」を促す開発

が求められていると考えられます。
第10回 東京駅前地区京橋一の部再生推進懇談会 議事抄録 訂正版

日時 : 平成13年9月28日(金) 午後2時〜3時
場所 : 京橋プラザ2階 多目的ホール
出席者 : (中央区)藤原都市計画課長、松下地域整備課長、その他
次第 : 1. 開会
2. 挨拶 都市整備部都市計画課長
3. 議事内容  都市整備部都市計画課長
  (1) 懇談会の趣旨と今年度のスケジュール
(2) 日本橋東京駅前地区に関する現状及び課題

4. 意見交換
5. 閉会

配布資料: (資料1)懇談会の目的、スケジュール等について
  (資料2)東京駅前地区に関するまちづくり将来像の作成に向けて
  (参考資料)東京駅八重洲側地区のまちづくり協議会について

意見交換:

地1 : 都市整備部としては、何時頃を目途にこの計画を完成したいのか。企業や地権者などの問題はあるとは思うが、何時ぐらいを目途に懇談会ないしスケジュール化して進めていくことを考えているのか。それによって各企業や地権者の方が、一つの目標があれば進捗がより進むのではないか。計画の段階だといろいろな事や意見が出て、何にも進まないのが今までの現状だと思う。

区1 : 懇談会や地区の検討会・モデル地区の見通しはどうなのか、ということだが、懇談会の性格は、東京駅前地区における将来像を考える、これはビジョンであるので、方向性や構想についてですが、だいたい14年度ぐらいを目標に考えている。しかし、今現在動いている3地区のモデル地区の状況にも左右されると思っている。本来は、この全体のビジョンがあってモデルが入っていくのだが、懇談会については、12年度にこのような現状分析を行っていた。その中で、具体的な形でモデル地区に入って検討してみる、調査地区ですが、その中での方向性がある程度出来てくれば、今後のビジョンとしてだいたい整合が取れるのではないだろうかと考えている。
具体的なモデル地区については、今年度は、方針やその他について、現状分析し、検討を行う。だいたい絵の元になるくらいのものを示したい、と考えている。13年度中ぐらいに、イメージづくりの方向性ぐらいを行う予定である。実際の絵をお見せできるのは、申し訳ないが14年度に入ってしまう。これは、あくまでもみなさまの意向です。区がやるのではなく、みなさまとの話し合いの中で、こういった考え方、こういったものはどうか、という形でやっている。今後開発をしようとするための、判断材料とするための一つの絵を提示していきたいと考えている。

地2 : 検討会の京橋西地区・江戸橋地区が8月の8日・9日にやったということだが、この呼びかけはこの地域に居住していた方のみなのか。

区2 : 周辺には配っていない。

地3 : この報告書は、本日頂いた資料とだいだいどの程度のものなのか。アンケート等もだが。

区3 : 検討会に出している資料は、現状分析については、もう少し細かいデータとなっている。先ほど申し上げたように、検討会に呼びかけをしているのは、そこに住んでいる方、土地・建物を持っている権利者に呼びかけをしている。そのため、ある程度細い資料となっていて、それは説明している。ただ、その資料もプライバシーに関ることは一切、私どもはまだできないので、一般的に登記簿から閲覧できる範囲内での資料でやっている。その抜粋が今日お手元に示した内容になっている。もう少し細かくなっているということだ。

地4 : 本日は、大変結構な資料を見せて頂き、私どもも区の議員ではないのでこういう大所高所なえらいものを見せられて、いきなり質間と言われたってできるものではないと思っている。つきましては、こういう広い範囲の話も大変結構ですが、私ども京橋の人間として、江戸橋地域周辺がどうなろうとあんまり、どちらかというと関心が持ちにくいので、前々回からのいう、京橋地域なら京橋地域だけの具体的な話を少しずつ入れて、進めていくと大変ありがたい。最初の質問の方もたぶんそうだろうと思うのだが、別に奥歯に物が挟まったというわけではないと思うが、具体的にどこをこうやると、チラッと臭いでもいいからできれば入れて頂きたい。イメージを、こういう風にやりたいという、まだないかも知れないが、そういうものがあると、参加していても、将来の見通しがぐっと明るくなるのではないかと思うので、よろしくお願いする。

区4 : 今日、懇談会として12年度に引き続き第1回目であるので、時間的な間も開いたということで、全体的な話をさせて頂いた。今、意見があったように、今後京橋地区に関るということを重点的に、重みをという意見であるので、そういった方向で私どもも資料の作成を当たっていきたいと思う。

区5 : 意見や質問がないようなので、本日の協議会はこれで終了させていただく。本日は資料を渡して、説明を申しあげたが、なかなか手元にお配りしてすぐご理解を頂くというのはなかなか難しいと思う。今日はこれで、懇談会は終了させていただく。


■『京橋西町会地区』に関する現状および課題の総括

『京橋西町会地区』に関する、
1. 登記簿に基づく土地および建物に関する所有、規模、築年数等の整理
2. 道路等公共施設の現状整理
3. 現地踏査に基づく建物利用現況整理
から、地区の現状および課題を次のように整理しました。

○土地の状況について
1. 土地所有については法人と個人が6:4という名義数割合であり、法人個人双方への対応が必要となる。
2. 300m2未満の比較的規模の小さな土地が大多数(約75%)である。そのほとんどは幅員の狭い道路に接しており、幹線道路沿いはすべて大規模な敷地で占められている。

○建物の状況について
3. 基本的に防火性の高い構造の建物が多いが、地区全体の約16%の建物が木造であり、それらの耐火性の強化が要請される。
4. 当地区では、新しい建物と古い建物が混在しているが、特に、比較的大規模な建物で30年以上を経過した老朽建物が多く見られる。
5. 基準階面積や延床面積で建物の規模をみると、小規模な建物の割合が非常に多い。

○権利の状況について
6. 土地と建物の所有者が同一であるパターンが多く、都心の割には複雑な権利状況ではないといえる。また、借地権者が比較的多く、概ね全体の3割程度である。

○容積率充足状況について
7. 指定容積率に対しての充足率は相対的に高く、約90%である。
8. 特に1番地については、指定容積率を大幅に超えた床利用(113.5%)がなされている。

○道路等基盤整備の状況について
9. 地区面積に対する道路の割合が相対的に高い。しかし地区の内部には歩道の整備がされていない道路もあり、安全性、快適性の面での改善の必要がある。
10. 地区内には公園・広場がなく、既存の並木も脆弱であり、緑に代表される憩いに不足しているといえる。
11. 地区に隣接する中央通りの地下部に、地下鉄(銀座線京橋駅)コンコースが既設されている。

○建物利用の状況について
12. 2ぺ一ジの表に示されているように、全建物床のおよそ7割が業務(オフイス)に供されており、飲食、サービス、物販、娯楽および業務支援としての利用が3割程度となっている。
業務以外で床利用が多いのが飲食関連やサービス関連であるが、特に飲食関連では喫茶店や居酒屋・定食屋が、サービス関連では銀行カウンターが多く、ビジネスマンを対象とした床利用が中心である。
13. 床の更新性は高くない。今後ビジネスマンだけでなく、新たなまちの利用者層を獲得するような床利用の必要性も認識される。

第9回 東京駅前地区京橋一の部再生推進懇談会 議事抄録

日時 : 平成13年3月8日(木) 14:00〜15:10
場所 : 京橋プラザ 区民館2階多目的ホール
出席者 : (中央区)吉田都市整備部長、藤原都市計画課長、その他
次第 : 1. 開会
2. 挨拶 吉田都市整備部長
3. 東京駅前地区再生について説明  藤原都市計画課長
4. 意見交換
5. 閉会

意見交換:

区0 : 今目は変更点について説明させていただき、ひとまず日本橋六の部についてはすぐに着手するのではなく、調査をすべきかどうかという議論をしたいということで、協議会のような形での話し合いを続けていくことにした。京橋西町会の区域については4月から調査に入らせてもらう。日本橋郵便局周辺とした業務地域を中心とする区域についても4月から調査に入らせてもらう。こうした調査の中身を反映させた形で、来年度以降についても地域全体の懇談会(今日開いているような懇談会)を4ヶ月に1回程度のぺ一スで開催したい。区としてはあくまで調査であるので、これらの内容について皆様と議論して、その議論の中で具体的に絵などを書いて説明するし、こういう建物を建ててはどうかという点も検討するし、そういう絵についても皆さんとの話し合いの中で何度かきちんと絵を書き直しながら、前に進んでいきたい。ひとまずこれで具体的にやってみようという段階になったら、15年度以降の話に入っていくという形にしたいと考えている。

地1 : 検討会とは、その青い印の中に入っている方々が話し合いをすることなのか?

区1 : 基本的に検討会については、例えば京橋西町会の区域ならば、水色の区域の中に入っている土地建物の権利を有する方々や借家の方など、この地域に関係のある方々を対象にして検討会を開く。今回のような懇談会については、町会に関係する全部の方々を対象としているが、これは4ヶ月に1回程度で開催したい。検討会以外の区域に住んでいる方は、オレンジ色で表示してある懇談会に出席してもらい、意見をいただくことになる。

地2 : 日本橋六の部では、「調査することもいやだ」というのはこの議事録を読めばわかるのだが、私はいいか悪いかはやってみないとわからないと思う。もちろん作ってみてどんなことが起こるかというのは全然わからない手探りの状態にある。それでいていいか悪いか、やるかやらないかといったってどうにもならないと思うのだが、主にどのような理由で調査するのもいやだという意見になったのか、説明してもらいたい。

区2 : 私どもは空室率の問題をはじめとしてやはり京橋、日本橋、東京駅前地区は少し地盤沈下をしているのではないか、何とかしなければならないと考えるが、そんなことはない、そんなに地盤沈下はしていないという考えがあった。最終的な意見では、地区計画と高度利用地区を昨年の7月に導入したので、それで建て替えを積み重ねていけば街ができるだろう、大規模な開発をする必要はないだろう。全面的に大規模な開発を前提として街作りを進める必要はないだろう。だから、調査も必要ないのだというのが、その意見だと思う。それはそれで一つの考え方であると思うが、今質間をいただいた方と同じように地域の中でも「調査ならやってもよいではないか」という意見もあって、地域の中で必ずしも反対意見が全面的に上がっているというわけでもない状況である。その状況の中で今回のような協議会という形で話し合いを続けていこうという形になった。

地3 : 今日で最後だと思って、昨日も少し街のことを考えてみて、今日は3つの提案をイメージしてきたものがある。まず、都市計画の一部の話し合いに参加できることがとてもうれしいことだった。昨日は日本橋地区の議事録を読み返してみたりしたが、その中で意見調整が難しいことがたくさん出てくるのだと感じた。京橋地区とは多少雰囲気が違う会なんだということが読み取れた。これは提案とはまた別の話なのだが、その中でひとつ思ったのは、都市計画課が役所にあってそこで行われたこともかなり議事録に書いてあった。一つ何かを作ろうとしたら土地区画整理事業がはじまって、そこの利権の調整というのに皆さんが大きなエネルギーを注がれてきたと思った。それは自分の町かどうかもわからないし、ここにどれだけ思い入れがあるかわからないが、その中で罵声を浴びたりしたことも、過去にあったんだと思う。私がいつも話をするのはそこから先の都市計画という言葉の意味の中にあるところで、日本橋の方にすれば素っ頓狂なことかもしれないが、そこが実は楽しみで、そこが大事だと思ったから中央区の方たちがこういった懇談会をもったんだと私は思っているし、そうなればいいなぁと思う。まちがどのようになっていくかというソフト面であるということをすごく感じた。ひとつ私からの提案であるが、京橋地区でひとつ銀座から日本橋までの流れを作りたい。そうしたイメージを昔さんがもっているのは最初に聞いた。
そのためのひとつの提案だが、私の知人で彫刻家がいるが、彫刻の話を前に聞いたときに、彫刻は部屋の中に置く、屋根の下に置くというものではなく、風雨にされされながら、日に照らされながら、その周りの環境と一緒に朽ちていったり解けていったりするものなのだと聞いた。箱根の森美術館であるとかそういった自然の中にある彫刻の森はあるのだが、都市の彫刻、本当にこの街がいい街であるならば美的なものも必ずある。例えば、昭和通りを見ても兼松のビルであるとか、味の素の本杜といったところには、その彫刻を置くような場所はたくさんある。いらないような公園もたくさんあるし、昭和通りの真中には芝が入っているようなスペースも使いようによってはすごくいいものもある。インターナショナルな感覚を持つのであれば、世界中のすばらしい彫刻家の方に少し力を入れてもらう。これは、銀座から日本橋に向かう動線を自分たちで意識的に作ることのできる1つのハウトゥーだと思う。それをこの前言ったバリアフリーみたいな感覚から入っていけば、これだけ駐車場がたくさんある町も少ないわけだから、具体的にいえばエレベーターをもう少しつけてもらって、身障者の方がそういうところを見てもらえる工夫をする。せっかく点字ブロックをつけてもらったのだから、触れる彫刻もおいてもらうこと。そして今回作る新しい建物も2つ作るのか3つ作るのかわからないが、そういったものも一番メインになってそこにつながっていくような美しいまちづくりをイメージしてはどうかと思った。
次に2つ目は前にイメージしてみたのだが、IT革命というものがる。やはり先進的な街という意味ではそういったものを取り入れざるを得ないし、取り入れるべきだと思う。私を含め、殆どの方がIT革命がどのようなものになるのか形がまだ見えていないのではないか思う。1ついえるのは例えばインターネットの24時間接続する杜会。情報が今までだったらすごく金額がかかることがほとんど無料に近い形でインターネットに接続できるようになるという話がある。インターネットテレビ、ビデオ、カメラというものもできているらしく、そこに接続すると例えば防災・防犯というものに対して面白いまちづくりができるのではないかと思う。24時間監視するようなことはプライバシーの間題とかかわるのだが、街の何箇所かにインターネットカメラを設置することによってかなりの防犯というものができるような気がする。今世の中は危ない時代であるから、コンピューターにつながったカメラというような、もし映画のようなことになればそこだけズームということが非常にやりやすくなるようだし、そういった防災・防犯に強い街ができるとすればそれは非常に魅力的な街になる。人は集まるし、大きな企業も集まってくるとそんなふうに考える。
3つ目は、前回F1の話を夢みたいにしたが、それは本当にやってほしいことの1つだが、もう少し具体的な夢物語。この都市計画と別に日本橋の橋がきれいになるということ、上の首都高が地下にもぐるという話が別のルートで流れてきた。護岸工事もある程度きれいになるだろうし、そのときの経済効果を1つイメージする。やはりこの地域は証券取引所があるくらいで基本的には何もないところだと思う。例えば上野のように国立博物館や科学博物館、西洋美術館があるというような所ではないから、東京駅といっても中央区ではないし、本当にそういうものがないとしたら日本橋という橋はそういったものになりうるものだと思う。五街道だけでなくすべての街道の起点である。それが1つモニュメントとして面白いような形ができるとすれば、それに中央区はのるべきだと思う。
1つ私が考えたのは五街道祭りなんていうのはどうだろう。甲州街道、奥州街道、中山道、東海道、日光街道などそれらの大きな祭り、例えば今年はねぶた祭り、今年は七夕祭りとか祭りを呼び出すわけである。昔は参勤交代をやっていた江戸幕府だが、大名を呼び出すわけではないからそれに比べたらそれほど大変なことではないと思う。これは大変な経済的な効果になるだろうと思う。この3つを提案する。

区3 : 今提案いただいたことは、正直言えば都市計画を楽しむ心境にあるという人は世の中にあまりいないので、実際には「俺の土地建物はどうするのだ」ということにおわれてしまうところがあって、実はそういう部分というのは今提案してもらったものもとっぴなものではなくて、具体的な話なので、話の中で検証しなければならないと思う。
例えば、第1の提案の中で彫刻という話は、私は正直にいうと、個人的にまちに平和の像などがあったりすると気持ち悪く感じる、キリンの彫刻は好きだったりする。実際のところを言うと西町会の区域を見たときに私は建築屋の一人としてやはり明治屋の建物をどうるするのかなと考える。彫刻といったら明治屋さんにおこられるかもしれないが、ああいう建物は非常にしっかりしたものだと思う。あれは京橋の一時代を画した顔になっている建物だとのだと思う。ああいうものをどういうふうに残して、全体的に開発していけるのかというようなことは、彫刻ではないのだけれど、この計画のひとつの大きな大事なポイントだと思う。そういった点をいろいろな意味で具体的に検証しながら考えていかなければいけないだろうと思っている。
同時に非常に現実的に難しいと思うし、その点を検討することの方がある意味で楽しいと思う。現実に中央通りに沿った部分は当然だが、鍛冶橋通りに沿った部分もかなり高度に使われていることは使われているわけである。そこに大家さんもいたり、働いている人もいたりして、そういった空間をどういうふうにイメージしながら全体としてどう開発を進めていこうかと考える。そして最終的に出来上がった姿の中で、例えば明治屋の建物をある意味シンボライズする形でうまく開発の中でどういう形で残せるのかを考えてかなければならない。これは事業上の間題も含めて相当やり取りが必要な話である。
開発というものは、建物が竣工して40階、50階といった大規模な建築物をつくってもそれで開発は終わりではない。それ以降にも基本的に開発が続いていかなければならない。出来上がった瞬間から開発が老化し始めては困る。そういう部分では相当ソフトを働かせなければならないし、そのソフトが常に働くようなそうしたシステムを開発していかなければならない。開発の利益を建物の竣工で全部ストップさせないような仕組みを作らなければならない。そうしたことも検証しなければならないと思う。そういう部分ではかなり駆け足で開発を進めていて、かなり物的にハードな部分を検証しながら同時に頭を使ってやっていくわけであるが、そういう場所については皆さんからいろんな意味で意見を聞いたり、助言をもらいながらこの地域にあった物にしていくことが必要となってくると思う。今回の調査についても、検討会、協議会、懇談会という会合を何次元か設けてやっていくが、これと同時に並行して、町会独自の活動や地域の有志の方々とも話し合いの要請があったり、必要があれば私どもが出かけていって計画のソフト・ハード両面での緻密な積み上げにするようにしていきたいと考えている。
私は個人的にF1や彫刻はあまり好きではないので提案の趣旨そのものを採用するわけにはきっといかないと思うが、その中身というのは実質お互いの話し合いの中で整理していけるものではないかと考える。

地4 : ここで生まれて、今から50年前まではこちらの方の住民の人口が非常に多くて、毎年日枝神社の祭りや盆踊りとかそういうのを町会あげてやっていたわけですが、今ではせいぜい20人くらいの住民しかいない。神輿も結局お蔵に入ってしまったということは結果的にはビジネス地域になってしまったというのが街の衰退の原因の1つだと思う。もう1つは地権者の方が自分の権利を守らなければならないため、自分たちのまちづくりというものを忘れているということ。結局昼間の人口は多いが、夜間人口は少ない、ビル荒らしも多い。ただ、昔に戻れというわけではないのだが、もう少しはっきり駅の前だということと同時に、住むところがあるのかどうか。つまり、昔からいた人が大家さんをしている人も多いから、またここの場所を再開発をされた場合には、戻ってもいいのではないかというようなプランとか、それからビジネスはビジネスの両方を考えてもらいたい。どんなにアイディアを出されても地主の方その他が元に戻れるのかという1つの疑問がある。売ったら二度と戻れないので、そういうことをもっと頭に入れた形の再開発を考えてもらいたいと思う。

区4 : その問題とはなれてしまうかもしれないが、ついこの間、銀座に資生堂パーラーの本館がオレンジ色の11階で竣工した。私は都市計画上手伝いをしたのでそこに招待され、その11階に行ったが、全館ガラス張りになっていて大変良いビルである。ただ、11階で全館ガラス張りであるが、ぱっと見た瞬間「失敗した」と思った。銀座で56mで天井高が4〜5mくらいあるので51mの高さのところに立ったのだと思う。これは銀座での初めての高さである。やはり業務だけのビルだから屋上から見渡す風景というのは全部ビルの屋上しか見えない。あんな夜景の汚いところはない。暗くならなければ始末に終えない。ビル上に全部クーリングタワーががしゃがしゃ並んでいて、それも基本的に使っているから屋上の表情なんて何も気にしていない。本当に風景は非常に寒々しいものだった。建物は立派だが、突然高いものが建って周りを見渡すとクーリングタワーだらけで屋上の風景はどうにもならなかった。基本的には業務系だけで作りこんでしまったときにはそうしたことがおきる。そういう空間というのは確かに建物自体は立派だけれど、周りがそういう状態の中で全体的には問題があると思う。今の意見に対する直接的な回答になるかどうかはわからないが、私どもが作り上げていこうとする開発の中でなるべくそういう風景は今後は作りたくないと思うし、そういう意味でいったら業務だけでまちがつくれるものではないし、そういうことに目線を働かせ、人間がちゃんといる開発をしなければならないと思う。そういう点で色々工夫をして経済効率性だけではない開発のあり方を考えていかなければならないと思う。

地5 : 明治屋は、太平洋戦争の時に私たちはあそこの地下に逃げていたりした。非常に建物も強固で逃げやすいということもあったのだけれど、あれは1つの京橋のシンボルかも知れない。今はたまたま築地の市場移転の問題が出たりしていて、この辺で買い物というとデパートで生鮮食品等を買わざるを得ないのが現実の生活である。今の話で、事務所であれば今もっている人は住まなくてもいいという考え方だと困る。上に住宅を乗せてれば、小学校もつぶさなくてもよいし、活性もする。市場も小さなミニ市場を作ってやれば築地に行かないで銀座から日本橋の地域で安い買い物ができるのではないかとか、もっと生活に密着したアイデアを区で出してほしい。

区5 : わかりました。

地6 : 今回は懇談会ということで次回は6月と間があくので少し重複する面もあると思うが質問したい。根本的なことだが、構想案については具体的に誰がどのようにまとめるのかその点をもう一度伺いたい。もう一点は最近の開発の事例について、参考までに何かあればわかりやすく具体的に教えてもらいたい。全般にイメージはできているのか、個々の要望は集大成されるものなのかどうか。今日話を聞いていると、なかなか大勢の中では意見を出すのは難しいことであるけれども、一人一人の意見が反映されるように、例えばアンケートを渡して次回持ってきてもらうとか、トンチンカンな意見もあるかもしれないし、皆さんの意見が少しずつ出て次回で考える材料になるようなものもぜひ考慮していっていただきたいと思う。

区6 : 構想案を誰がつくるかということでは、冒頭から申し上げているように絵を書くという作業をするときに区としてはたたき台をつくるということを申し上げているわけである。基本的には絵を書く段階にいくのは今日の資料1の2ぺ一ジ目にあるように、夏から秋にかけて絵を書いていく作業をしていくわけであるが、その前段でアンケート調査等を行って、具体的な意見を聞く機会を持つ。その意向を踏まえながら、絵を私どもが書いていく。絵をたたき台として提示して、話し合いをしながら絵を修正していく。絵についていうと、私どもは事務局的には機能するが皆さんと一緒に相談しながら作るということになると思う。そういう意味での意見の反映は、アンケートでもやるし、より具体的に話し合いをしなければならない場合には、平成14年度が中心となると思うが、重要な項目になったらそれこそ個別の話し合い、一軒一軒であったりグループでの話し合いが必要となってくると考える。
最近の開発の事例については、中央区の開発はバブル崩壊後、6件くらいの再開発事業をまとめてきた。バブル崩壌後は開発がまとまるということ自体難しい状況にはなってきているが、わりと順調にやらさせてもらった。ただ残念なことに基本的には晴海・月島地区や、日本橋・京橋においてもどちらかといえば隅田川沿いの区域であるので、全部の開発事例が基本的には住宅中心の開発である。だから、区が開発したものの中では全体の容積率の殆ど100%に近いものが住宅になっている。その住宅を買い取る主体も公団という公のセクターを使っているので、経済システムとしては非常に安全的で問題のないシステムだが、例えば日本橋・京橋といった東京駅前地区という地柄にあう開発なのかどうかというところについては大変問題がある。
つい先週の日曜日に日本橋の浜町3丁目で、これは全体の面積が1.5haくらいの大規模な開発であるが、組合の設立をしたけれども、非常に苦心している部分がある。これも基本的には住宅中心であるわけであるが、低層部の部分が非常に困っている。そこは大規模な開発であるので日本橋地域には500戸以上の大規穆住宅を作るのだけれど、この地域自体にもスーパーマーケットがない。スーパーマーケットをいれてくれという地域の要望があるからスーパーを入れようとするのだが、流通業界は今大変厳しいので、床をつくったとしても、それは1階の一番高く売りたい部分である。そこにわれわれが期待する価格で買ってくれるスーパー業者がいるかというといない。今そういった業者に対してさまざまなヒアリングを行っているが、「借りましょう」というところは出てくるのだが「買いましょう」というところはない。そこで少し苦戦をしている。われわれの今の考え方は、スーパーの床の部分は100人以上いる権利者の人が一坪運動でみんなで持ってもらって、みんなで貸して、スーパーから賃料をもらうようにしようというもので、少し安くしてスーパーに入ってもらって、便利にしようよということになっている。基本的には今、ここで開発をしたときに苦労するのはその点だと思っている。地元の権利者はその権利の部分で店舗を持つところについてはきっと何の支障がないと思われるが、商業については、今の経済環境からして非常に厳しい。一方で事務所を少しまとまった形で作ること、例えば基準階あたり300坪以上とか400坪を超えるような事務所群を作ればこれは都心の中では大規模な事務所はかなり高い価格で空室のない状態で貸せる。経済状況から言うと事務所だらけの開発になってしまうような構造になってしまう面もあるので、そういったところに先程出た意見のように住宅とか商業というのをどう入れていくか、そういった工夫が大事になってくると思う。

地7 : 私の会杜では、5年前に本杜機能を分散せざるを得なくなって、一部を神奈川に移した。許されるなら、京橋で本杜機能を統合したいというものが大勢になると考えている。去年7月の中央区のルール改正をみると、業務系にはちょっと冷たいルールで、流れとしたらこういうことであるべきなのかなと思うが、かといって大して大きな会杜ではないのだけれど、できれば本杜機能を統合するようなケースの場合、容積率をもらえないかどうか。過半の用途を商業用途に転換すれば容積率をもらえるようだが、資料を拝見すると商業用途というと銀行や証券会杜などといったことも書かれている。外資系だったらあるかもしれないが行政の皆さんに時代遅れの感覚が残っているのでは。とにかく京橋の中で、きっちり本杜を建て直して、本当の本杜として統合化を果たして、頑張っていきたいという企業の者だが、その辺はもう方向としては逆行しているのかどうか。

区7 : 方向として逆行しているとは思わないが、逆に中央区の方が大規模なビルが建てられない環境にあって、本杜機能がまとまってもてないというようなことから、中央区から脱出していく企業が多くなって、一面では地盤沈下が起きているという実態もあると思う。一方で出ていった会杜にしても話を聞いてみると品川などにいったとしても、「やはり京橋の方がよかった」という会杜もたくさんあって、そういったところも含めて地域の利便性と企業の活動と京橋の歴史的特性などとうまくかみ合わせて開発を進めていくべきだと思う。ただ、都や国では一極集中是正ということもあり、都心にあまり高度な機能が蓄積されるのは好ましくないという政治的な判断の都市計画の哲学がまかり通っていて、実は区としてやりたいことが制約を受けているというのが現状である。私どもが今具体的に絵を書く中でそういった部分についても個別に相談をして調整したい。

地8 : 再開発をした場合、固定資産税その他がどれくらいあがってしまうのか。そのとき地権者が協力した場合の区のバックアップはどのようなものをとるのか。今言われた本杜機能を1つに大きくしようとするのであれば、区道を一本廃止するとかそのぐらいの覚悟があってこの計画を話されているのか、その辺を伺いたい。

区8 : 中央区が開発をしていく場合に基本的にはスーパーブロック化というのは絶対必要である。どの開発でも区道の廃止・付け替えというのは行っている。そのくらいのことは当然やらなければならないと思っている。それから、開発の中でのソフトというのは大事であり、固定資産税はどれくらいあがるのか、修繕積立金や管理費などはどれくらいかかるのかということがある程度見込めて、それに対してある程度支払いできるような経済的な基盤を開発の中に作り出していくということは当然必要なことである。ただ、残念ながら修繕積立金と管理費の方はある程度すぐ憶測・計算ができるのだが、固定資産税はわからない。というのも、土地と建物について固定資産税がかかり、土地の持分はある程度縮むからある程度税金が安くなるが、建物についてはきちんと更新されてしまうので、建物にかかる固定資産税は上がる。ただ、法定再開発でやった場合、工事期間中と竣工後5年間の固定資産税は今のままになる。法律上の特典があって、そうすると8年後や10年後は読めない。大体金利から類推するとこれくらいという話になる。私どもが開発をしていく時に、これは1つの重要なテーマだと思っているのだが、ここでの再開発に参加した人の生活が改善されない開発であればする必要はないと思う。一番小さな権利者の方に着目をしてその方が開発に参加して成り立つようなものであれば、どの開発も成立する。その一番小さな権利者の方が開発に参加して成り立つということは事後の生活も成り立つということを見定めてやるわけである。権利が大きくなればなるほど、自分の使う部分以外の資産としてまわせる部分の床が出てくるわけだから、この開発の場合、私ども行政側として必ず着目するのは一番小さな権利者がどう生き残れるかである。それはフローとして生き残れるかということである。そういうところを検証しながら皆さんに判断をしてもらうことになる。そこまではきちんと資料を作りこんで話をしていくつもりである。

地9 : 日本橋の前回の懇談会の議事録の内容をみると、誤解を受けやすいので補足説明をする。この中で「160名の意見を受理して
……」とあるのは、160名の反対意見ではなくて、開発をするのであればこのようにしてほしいという意見書であって、先ほど部長の方から説明があったような、高度利用地区計画で遂行できるのではないかという意見はまた別の一部の意見であって、その受理していただいた署名の趣旨とは全く違うものであるというのを京橋の方にも理解してもらいたい。懇談会については、日本橋の方の協議会という名のついている協議会について、特に京橋1丁目の方は、将来的に反映されるであろうという状況があると思うので京橋1丁目の方で興味のある方も参加してもらえるような形をとれるのであれば、とってもらいたいと考える。全体構成の絵を書く段階において、特に京橋2丁目の地区に関しては、日本橋の方の地区とは面積的にも違うので、全体の地区を商業べ一スとして開発をするのか、業務地区を中心として開発するのか、その商業・業務を別個区分けして開発するのかということは、京橋の周辺の方々に対する商売や事業に関しても影響のあることであるから、絵を書く前に全体の手法として事務所の割合をどれくらい、商業の割合をどれくらいというような方針自体が明確になるようであるならば、絵を書く前に提示してほしいと思う。日本橋についても同じことだ。

区9 : 反対意見と全体の地域意見は、若干違っていたということがあった。だだ、区としては反対意見が出たということも重要だと思うので、それなりに区としても尊重して協議会という流れに進んでいくわけである。その中で懇談会と検討会だけではなくて、もっと複層的な会の組み立てがあってもいいのではないかという指摘だと思う。その点については私どもとして注意しながら進めていきたい。最後の質問については、業務中心なのか商業中心なのかとか、住宅をどのような比率で設けるのかという間題であるが、これは大変露骨な言い方ではあるが、私どもとしては開発全体は東京駅前で開発をする限りは、ある程度経済効率のいい開発ができるだろうと思っている。ただ経済効率が良くて儲かる開発ができる部分というのは、露骨に言うと事務所ビルだけである。住宅や商業の値段を安く抑えるためには、むしろ業務で稼いで商業と住宅は安く提供するような組み合わせをしなければいけない区域であるので、ある意味で開発中で一体的に作りこなしていって、業務できちんと稼いで商業や住宅を立地しやすくするという仕掛けで全体を作らざるを得ないと考える。別個別個にここは商業、ここは業務というようにつくるのはなかなか難しいと思う。当然地図的なエリアでいうとここは商業で固めてということはやるのであるが、全体として事業として一体であるという風な組み立てが必要であるだろうと考えている。その点についてはきちんとみなさんと話し合いをして、「こういうふうなことで組み立てるがどうでしょうか」という話をしていかなければいけないと思っている。


第9回 東京駅前地区再生推進懇談会 配付資料

平成13年度以降における東京駅前地区再生の検討イメージ(その2)
平成13年度の検討体制の変更経緯について

● 平成13年1月に開催した第7回懇談会において、平成13年度(平成13年4月以降)は、東京駅前地区全体に関する「懇談会」と調査区域に関する「検討会」という2つの話合いの場を設け、地区再生について検討していきたいという主旨の提案をしたところです。

● その結果、前回(第8回)開催の日本橋六の部懇談会において、一部の方から特に「日本橋東京駅前地区」を調査区域とすることへの反対意見があり、未だ地元の方々の相違に至っているとは言えない状況にあります。

● そこで「日本橋東京駅前地区」については、地元の方々の意向を調整するため、調査区域の対象から除外し、他の2つの調査区域に関する「検討会」とは別に、住民や権利者等の関係者の方々に参加して頂きながら、今後も継続して自由に意見を交換する場として、「日本橋東京駅前地区協議会」を設けたいと考えています。

● したがって、平成13年度においては区域や議論の熟度に応じて、
1)東京駅前地区全体に関する「懇談会」
2)日本橋東京駅前地区に関する「協議会」
3)調査区域に関する「検討会」
という3種類の討議の場を設定しながら、東京駅前地区再生について検討していきたいと考えています。

● 「協議会」については、平成13年4月から月1回の開催を予定しており、その協議の結果として調査が必要であると地元の総意が醸成された場合にのみ、調査区域として位置づけたいと考えています。

● また、基本的には中央区が協議のための資料を作成していきますが、地元等の有志の方々の協力を仰いでいくことも考えています。


第8回 東京駅前地区京橋一の部再生推進懇談会 議事抄録

日時 : 平成13年2月8日(木) 14:00〜16:00
場所 : 京橋プラザ 区民館2階多目的ホール
出席者 : (中央区)藤原都市計画課長、松下地域整備課長、その他
次第 : 1. 開会
2. 挨拶 藤原都市計画課長
3. 東京駅前地区再生について説明  藤原都市計画課長
4. 意見交換
5. 閉会


意見交換:

地1 : 基本的な語句の問題だが、橋詰空間というのはどういうものか。橋詰空間の魅力といったことをここに書いてあるが、ちょっと教えて頂きたい。

区1 : 我々は、日本橋川の上部に架かっている高速道路を地下化するという計画を持っている。そこで問題になるのは、江戸橋等のインターチェンジである。その機能は大規模開発の中で地下に確保しながら、日本橋川の沿川部に豊かな橋詰の空間が必要になるのではないかという考え方である。

地2 : 今回の資料2では、とても分かりやすくまとめていただけたと、非常に感心している。これが区としての基本的な考え方であろうと思うが、そういう理解でよいか。

区2 : 資料2にまとめた地区全体の検討の視点は、これまでの懇談会の中で皆さんの意見も含めて、考え方を整理している。当然区側としても、こういう課題をどのように解決していけばいいのか、活性化のあるまちづくりにはどの部分が最優先されるべきか、どの部分を触れていったらいいのかと言うところを、今後この資料に合わせた形で検討を進めていく考えである。

地3 : 区の作業内容にある、現況調査とは書類上の調査か。

区3 : 権利関係については、書類関係で調べさせていただきたいと考えている。まず書類から検討会に出す資料のたたき台を作っていき、その後、意向調査という形で、多分アンケートになると思うが、具体的に皆さんにいろいろお聞きするという段階で入っていく。事業化がある程度進んだ場合、個別のヒアリングといった形になると思うが、まだずっと先の話になろうかと思う。
地4 : アンケート調査とかヒアリングというのは、この中でどの辺にあたるのか。

区4 : 地区内の意識調査というのがあるが、時期的にはだいたい年内くらいには行いたいと考えている。

区5 : 今回モデル地区の考え方を再度ご説明した。これから皆さんのご意見を伺いながら、次のステップとして13年度は、モデル地区内の検討会と全体の懇談会という2つの方向で進めていきたいと考えている。これまでお示しした資料は、全体的な考え方や切り口を示しているだけである。今後詳細な部分について、いろいろご提案をさせていただくことになると思うが、今後ともご協力をお願いしたい。

地6 : 議事録に、そこに住む人、暮らす人たちがこういう形で行政の方と一緒に考える場というのは今までどこにもなかったということが書いてあった。そうなんだろうなと思うと同時に、そんなものもなかったのかと、とても不思議な気もした。役所が、その街のことをよく知る地域の方たちと交流会を持つことは非常に有意義なことだと思う。例えば、点字ブロック等の整備も進んでいるが、ちょっと中途半端に見えるところもある。また八重洲の名店街には車椅子の人は入れない。今後もこういう懇談会を続けて、行政の行う仕事に対して、住民の意見が反映できれば、きっといい街ができると思う。
今ボランティアの電話カウンセリングをやっていて、弱者の方に対して気が行ってしまう。自殺する方が年間3万人と、交通事故で亡くなる方に比べても非常に多く、また40、50代の男性の割合が増えている。この街は昼間人口、特に男性の方が多く、非常に身近な問題だと思う。活気のある街の象徴として、新しい街並みができ、多くの方がショッピング等遊びに来られるというものもあるだろうが、ここに働きに来る人が仕事のしやすい場所としても考えていくことも重要であると思っている。

区6 : この地区の街づくりの目標は、やはり賑わいを取り戻し、活性化させることだが、しかしそれだけではなく、働き、住み続けられる街を目指しつつ、弱者の問題、バリアフリーの問題についても考えていく必要がある。これは、住んでいる人たちだけの問題ではなく、客を呼び込むポイントにもなる。これまで資料を使って提案を行ってきた地区の特性の中で、文化・歴史といったものの他に、都市の構造としてもこれから整備・改善ができる要素を持っていると感じている。それを皆さんにご説明してきたわけである。今後の街づくりを皆さんと一緒に考えていきたい。

地7 : 例えば、東京駅をバックにF1が走ったらすごいだろうなと思ったことがあった。もっと簡単なものでは、ラスベガスみたいな街はできないのだろうかと考えたりもした。このようないろんな考え方を、多くの人から聞くべきで、やはりここに来ている人たち一人ひとりの意見が聞きたいと思う。

区7 : 確かに一人ひとりの意見をとは思っているが、我々の提案についてご理解頂けていない部分もあると思う。今後検討会で少し具体的な内容を検討する中で、ご意見を伺っていきたいと思っている。

第7回 東京駅前地区京橋一の部再生推進懇談会 議事抄録

日時 : 平成13年1月25日(木) 14:00〜15:00
場所 : 京橋プラザ 区民館2階多目的ホール
出席者 : (中央区)吉田都市整備部長、藤原都市計画課長、松下地域整備課長、その他
次第 : 1. 開会
2. 部長挨拶 都市整備部長
3. 東京駅前地区再生について説明  都市整備部都市計画課長
4. 意見交換
5. 閉会

意見交換:

地1 : 私は地区全体に関する懇談会の方に興味をもっている。この地区の活性化については、成田空港と国際化に向けて本格的に動き始めた羽田空港とを結ぶ、地下鉄浅草線の東京駅接着構想を踏まえ、東京駅と空港との接点という見地から考えて頂きたい。港央や九十九里、川崎他で新空港建設の計画が浮上しており、浅草線だけでは空港との接点が不十分なのではないか。さらに言えば、全ての各空港と接点があるような大きな構想をもつべきではないか。
中央通りは、室町から日本橋・八重洲・京橋・銀座・新橋、さらに芝・汐留等湾岸地域を結ぶ重要な通りであり、中央区外にも目を向けた都市計画を考えて頂きたい。また、都心居住についても、中央区内のみならず、地区周辺において人口回復が必要であることを踏まえ、銀座と京橋を分断している高速道路の地下化も視野に入れながら、特に南側の地域と東京駅前地区をつなげる構想があるかどうか伺いたい。

区1 : 昨年東京都は羽田空港の本格的な国際化に向けて、桟橋方式を具体的に提案したが、九十九里空港構想、川崎新空港等と併せて、首都圏第3空港をめぐる課題については、旧運輸省と東京都との話し合いがうまく調整されておらず、現段階で本命は決まっていない。しかし、都営大江戸線整備に伴い東京都が莫大な財政負担を負ったように、新たな鉄軌道系の計画は経済的に困難であること、また、既に鉄道が日本一集中している駅であることから、空港の位置がどうなろうとも、東京駅の交通の要衝・玄関としての機能は、未来永劫変わらないと思う。鉄道と東京駅との接着についてきちんと検討しなければ、国際国家としての日本全体の交通利便性が損なわれる。そうした視点からすると、都営浅草線だけで十分かどうかについては、疑問が残るところである。また、交通基盤の整備を行う前提として、路線の接着を適切に図るためにも、東京駅と周辺のまちの整備が必要である。都営浅草線の接着については、旧運輸省・旧建設省両サイドより、具体的にまちづくりサイドから支援して欲しいと言われてきたが、中央区としては、一旦まちの現状を把握し、どのようなまちづくりがよいか、皆様がやる気になる開発ができるかどうかを検討し、現実的な課題を整理したいと考えているところである。
汐留・銀座と東京駅前地区を結ぶ中央通りについては、今後の都心の活性化軸として、益々その役割が大きくなってきていると思う。銀座から汐留にかけては、賑わいのある通りとなっている一方、首都高速下から京橋を通り、日本橋方面に至る経路については、歩行者天国としても寂しい感じがしてしまい、それをどう活性化するかということが大きな課題であると認識している。さらに、金融再編による銀行等の閉鎖の問題があり、今後全てが撤退することはなくても、適切に入居していくとは思いにくい。まちの経済活力が自然に滲みだすことが望ましいが、残念ながら逆に日々地盤沈下している雰囲気を感じてしまうのが現状である。まちの活力を獲得していくためには、前向きにまちを変えていこうとする雰囲気をつくっていくことが必要だと思う。中央区は、高度利用地区と地区計画において1階部分の店舗の設置を定めるなど、まちの活性化に努めているが、あくまで新築する場合のみに適用される制度であり、抜本的な解決策を講じることは困難である。まちづくりの運動と精神的なものを含めて、地域の活性化について中央区は研鑽していきたい。

地2 : 以前提案のあったツインタワーについては、ハードからまちのコンセプトが見えてきたが、それを基準にしないとなると、この地区をどうしていくのかというソフトのコンセプトを検討することが、今最も重要だと思う。誰がどこをやるか。特に中央通りについては、未来計画をつくるために集まろうと話し合っていたところであり、50年先を見据えたコンセプトの検討をして欲しい。

区2 : 今回3つの地区を提示したが、ここだけを開発するのではなく、また単純に調査するだけでもない。地域をさらに都心たるように繁栄させるためには「このままではいけない」と認識しながら、「今何ができるか」を検討しているところである。その地区全体の検討の手掛かりとして、開発というテーマをもって地権者等一人一人にあたって、何ができるのか、あるいは、開発は無理という大勢の中で、本当に不可能かどうか検証していきたい。また「日本橋東京駅前地区」を八重洲通りで区切って検討する場合、同時に八重洲通りを軸とした対称形の地区についても、検討が可能であると考えている。来年度以降は、調査対象区域に関する「検討会」と地区全体に関する「懇談会」の二本立てで進行し、検討会のなかで議論を具体化させながら、できる限り地区全体の活性化に反映させていきたい。その際には、開発という物理的なことだけではなく、ソフトな部分や中央区の施策部分で反映していくことも考えられる。3つの対象地区だけを検討するのではなく、全体に戻し、また地区にフィードバックしながら議論を具体化していく所存であることをご理解願いたい。

地3 : 京橋側の駅前地区がモデル地区から外れて、がっかりしたような安心したような気がする。城東小学校は、昭和4年に京橋昭和小学校として開校した歴史のある学校であり、関東大震災の大正12年に堅牢な施設が建てられた。設備は当時の最先端であるスチーム暖房や扇風機、プール、水洗トイレを具備し、教室や工作室や音楽室等当時としては希有な特別教室を備えるといった、中身の濃い貴重な施設であり、誇りに思っている。文化拠点として残していくようなことを発想して欲しい。以前のように、ビルの絵を描くようなことはやめて頂きたいというお願いである。

区3 : 城東小学校が震災復興小学校のモデルであり、施設として優れたものであるということは、建築や官庁営繕に携わる者として十分承知している。しかし、中小ビルの谷間に陥没しており、生徒数も減っている現状を踏まえ、城東小学校をどうすべきか以前に、都心で児童をどのように教育していくべきか、そのなかで小学校がどうあるべきかを議論するべき時に来ていると思う。昭和4年の時に誇りをもてたように、今の小学校で誇りをもてるようにするためには、何ができるのかを議論すべきである。単に施設を残したが、児童数が減ったために閉校してしまったということでは困る。小学校のあり方を含めて、城東小学校付近の開発のあり方についても、もう一度議論していきたい。

地4-1 : ソフトのあり方に関する意見があったように、3つのモデル地区の選定理由については、全く訳がわからない。モデル地区の具体的なイメージを、いつ、誰が、どのようにつくるのか。

区4-1 : 平成13年度末までに、3地区について開発の構想・イメージをつくりたいと考えている。まず、中央区がたたき台をつくり、検討会のなかで十分に協議しながら案をつくるといった、いわば住民と行政の合作としていきたい。

地4-2 : 日本橋で開催している勉強会において、東京大学の学生がある地区の具体的イメージをCGで描いたことがあり、それは自由なプランで素晴らしいものだった。中央区がたたき台をつくるというが、学生のような自由な発想でものを考えられるのか。学生やデベロッパーを巻き込んで、複数の案をコンペ形式で検討し、選んでみてはどうか。

区4-2 : 今のところ、基本的にコンペのようなものはあまり考えていない。中央区がいくつかのたたき台を提示し、意見を受けながらつくっていきたいと考えている。残念ではあるが、役所は自由に発想できないかも知れないが、地元の様々な意見を汲み取りつつ、現実的なイメージをつくっていきたい。

地4-3 : 今後、地元からコンペを依頼するかも知れないということを、含んでおいて頂きたい。

地5 : マイクを全員に回すなど、もっと一人一人の意見を聞きだすことが必要ではないか。城東小学校に関する意見はとても面白かったが、高層ビルの最上階にある方が良いかも知れない。また、自由な発想があれば、それは素晴らしいことであり、役所は利権に縛られるといったジレンマがあったとしても、積極的に外部からの意見を取り入れるべきだ。東京の未来を考えるのであれば、50年と言わず150年も先を見ることが大事だ。そうしたまちづくりの考え方を大切にすることによって、東京は日本一、世界一の街だと思っていた子供の時の自信を取り戻せると思う。
中央区がまちづくりの窓口になるとよいと思う。昔は利権関係が複雑であったが、近年は柔軟になってきていることも踏まえて、東京駅前地区においては、当然のように国際化を図るべきであり、率先して中央区から手を上げてもらい、市民がそれを後押しするといった形が一番よいと思う。
ソフト面については、確実に将来を見通せるものと見通せないものがあり、例えば誰もが求めるテーマを設定するのであれば、短期的なテーマとして「健康」などが考えられる。長期的に発想するのであれば「そこに向けての第一歩」と考えればよいのではないか。

区5 : 意見の伺い方については、少し工夫させて欲しい。
中央区が行政の顔となって責任を果たすべきであり、それを東京都や国へ反映していくものだと思う。
再開発による建物の耐久性が70・100年程度である場合、建物ができたから終わりということにはならない。従来の再開発においては、その後の10年・30年先に、どうなるかを考えてこなかったといった問題もあるが、確かに見通せない部分もある。業務や居住についてはある程度方向が見えるが、商業については、5年程度で傾向が一変するため、ある意味考えようがない。骨格的につくる部分と、常時つくりかえができる部分を明確に分けていくべきだと思う。後者は、時代に合わせて生きていけるような部分である。地区全体を捉え、東京全体の都市機能に見あった、高度で環境調和が図られた開発を目指していかなければならないと思う。
また城東小学校についても、布施氏と小林氏の意見を大切にしながら、しっかりと話し合いたいので、是非ご協力を頂きたい。

第6回 東京駅前地区京橋一の部再生推進懇談会 議事抄録

日時 : 平成12年12月14日(木) 14:00〜15:00
場所 : 京橋プラザ 区民館2階多目的ホール
出席者 : (中央区)松下都市整備部地域整備課長、伊藤都市計画主査、木部まちづくり推進主査、その他
次第 : 1. 開会
2. 課長挨拶 都市整備部地域整備課長
3. 東京駅前地区再生について説明  都市整備部地域整備課長
4. 意見交換
5. 閉会

意見交換:

地1 : 昨年のオリジナル案(ツインタワー構想)の考え方は無くなったのか。
先月末、東京・大阪等首都圏に対する国のバックアップの考え方が発表されたようであるが、この計画については、どの様なバックアップがあるのか。

区1 : ツインタワー構想については、一旦白紙撤回したところである。委員会の中での答申なので、何としても実施しなければならないという訳ではなく、皆様からの意見によって、全くゼロベースから新に仕切り直しているところである。
国のバックアップについては、具体的な言及があったわけではない。ただし、都市には十分なインフラが既に整備されており、その利活用の観点から、都心居住の推進といった流れがあり、また経済活性化の観点からは、都心にもう少し元気を出させていかなければならないといった大きな流れがある。
例えば、第一種市街地再開発事業や都心型の敷地整序型土地区画整理事業(ex.港地区、晴海地区)という手法を用いた“まちづくり”ならば、道路・公園・広場等公共目的の施設について、国や地方公共団体が資金的にバックアップする体制は既にある。

地2 : パターン1と2の両方について、詳細に検討すればよいと思うがいかがか。例えば、京橋・日本橋A地区については、ともに活力が衰退している状況であるが、その内容は大分異なっている。1月に一パターンに決めてしまうと、考える余地が狭められてしまうと思う。

区2 : 一つのパターンを仮に選択した場合、もう一つのパターンを未来永劫行わないという訳ではなく、一つの開発のあり方を定めていく“取っ掛かり”のようなものと考えて頂きたい。その際、2地区程度が物理的な意味で限界であり、できれば一つのパターンに絞り込みたいという中央区の希望を申し上げたところである。ただし、2パターン各々で検討することが必要だという意向があれば、また1月に議論したい。今の意見は、経済活性化・衰退の要因が違うのだから、京橋・日本橋各々2地区(A:シンボリックな地区、B:回遊性を生み出す地区)について、検討する必要があるという意見として、内部検討して参りたい。

地2-2 : 「検討」とは、1月に一つのパターンに絞る可能性があるということか。

区2-2 : シミュレーションやモデルの検討、あるいは地域住民の方々の意向把握等を鑑みるところ、第一の取っ掛かりを合計4地区において実施することは、正直物理的に難しい面があるとご理解願いたい。候補地区を絞り込んでいく期間は、1月から3月までの3カ月間あり、その間に十分に検討して頂きたいと思う。

地2-3 : 「物理的に4地区」とは解せない。二つのパターンしかないのではないか。

区2-3 : 二つのパターンについて検討する際には、パターン1・2何れも2地区(A・B地区)で、合計4地区(日本橋・京橋の各A・B地区)検討することになる。

地2-4 : 中央区が決めたことを受け取っていくということになるのか。

区2-4 : 中央区から一方的に決めていこうとは思っていない。パターン1と2の両方の検討が必要だという意向が多ければ、内部的に十分に検討して、1月に案内したいと考えている。決して、是が非でも1パターンしか検討しないわけではない。

地2-5 : (拠点候補地の選定については)京橋・日本橋ともに大事な問題であると認識している。3月までを目途としているから、物理的・時間的に困難であり、今日までに示された大雑把な切り口だけで判断を求められても困ってしまう。例えば、京橋A地区には城東小学校があり、日本橋A地区には飲食店をはじめとする店舗が多数あるといったように、地区の性格は異なっている。パターン1と2を提示したのならば、両方の可能性を示してもらわなければ、どちらがよいとも判断できない。

区2-5 : 確かに地域性や条件等を考えると、二者択一は大雑把な話であるが、1つのパターンをモデルとしてシミュレーションしていくということであり、必ずしもそのパターンで開発を始める訳ではない。例えば、パターン1か2においてシミュレーションした際には、その応用で別のパターンを検討することも可能であると考えている。モデルとなる場所や条件を、ある程度決めなければ検討できない。

地3 : モノをつくることに視線が行き過ぎではないか。何を持ってこの計画が成功といえるのか、目標を設定することが重要だと思う。例えば、地価の上昇具合や、住民の満足度、ビジネスマンが仕事をしやすいと感じているか等、実態のフィードバックが重要だと思う。行政がモノをつくっていく中で、モノができればそれで良いのではなく、先に向かって何が成功といえるのかが具体的になれば、今やるべきことがクリアになると思う。

区3 : 中央区は、東京駅前地区の拠点について、どういった建物なのかイメージしていない。
東京駅前地区が日本有数の業務系地域を形成していることや、銀座・日本橋を橋渡しする商業的な活性化が望まれていること、加えて都心居住の観点から、複合型のまちづくりを進めていくことが重要であると考えているが、どの程度が成功かという目標を決めることは困難である。
しかし一つ言えることは、東京駅前地区のような駅前の業務・商業地域は、今、都市間競争の波にさらされており、複合的展開を図りながら、東京駅前に相応しい形で発展し、そういったまちづくりの「実り」を内外にアピールしていくことが重要だと考えている。東京駅前に相応しい形としては、国際的責任を果たし、高い文化性を有し、地域特性を活かす等、盛りだくさんの形があり、どの程度が成功かという目標を決めることは困難である。

地3-2 : 「内外にアピールする」とは一体どういったところでするのか。

区3-2 : 懇談会を開催しいることが、すでに内外へのPRになっている。まちづくりについて何の決め事もなく、それでいてオープンに開いているこのような懇談会は、全国的に例を見ないと思う。リーダーシップがないといわれてしまうかもしれないが、中央区としては皆様から何かを形づくって頂きたいと考えているところである。この懇談会に加えて、そこで示していくモデルや、まちづくりとして実現されていくことも、自然発生的にPRされていくと思う。

地3-3 : このような懇談会を今後も継続して、自分たちがやっていくことの何が成功なのか評価していきたい。従来のまちづくりにおいては、全国的に行政がやりっ放しだったが、そうではないところを見せていかなければならない。
例えば、一人一人が動けば、一人一人の印象をアンケートできない訳ではない。些細なことでもよいから、これが成功だというイメージを持つことが大切だと思う。イメージが具体的にたくさん出てくれば、そのイメージに向けてすべきことが、また違った視点で出てくるはずだ。
また、パリのように、中央区全体において、デザイナーやモノをつくるプロフェッショナルの視点から、まちづくりを行うようにすれば、より面白い町になると思う。
東京駅前地区は国際的にも特殊な場所であり、一歩も二歩もリードしたまちをつくるべきである。
例えば、4つの地区を提案したのならば、全部行ってもよいと思う。IT関連施策を反映するならば、フィットワークよく対応すべきだと思う。小・中学校と住民については、地元意識をもった、新しいビジョンをもった子供を育てることができれば、次の時代に伝わり、おもしろいと思う。

区3-3 : 確かに行政はどちらかというと一歩遅れ気味である。例えば、商業のトレンド調査を行う際には、事実上コンサルタント等の専門家に依存しており、地域特性や、住民・経営者の方々の意見を反映できず、専門家の独り善がりになることもある。今後は行政も、次の現実的なところでビジョンを固め、それが内外へのアピールとなり、また将来の約束となると考えている。教育についても逡巡しているところであるが、今後は社会全体で声を発していくことが重要だと個人的に思う。
東京駅前地のビジョンをもって、そのモデルとなる地区を選び出すためには、皆様からの声が必要不可欠と考えているところである。懇談会は継続していくので、今後も是非活発な意見を出して頂きたい。

区4 : 本日は、モデルの検討といった大雑把な取組みであったとしても、2パターン合計4地区全てについて、シミュレーション等の検討が必要ではないか、明らかなビジョンを打ち立てて、目標を示すべきではないか、といった2つの重要な意見を承った。現実に取組む際には困難があるが、今後中央区は、出来る限り幅広い意見を伺える体制等について内部検討し、1月の懇談会において案内することとする。


第5回 東京駅前地区京橋一の部再生推進懇談会 議事抄録

日時 : 平成12年11月9日(木) 14:00〜15:00
場所 : 京橋プラザ 区民館2階多目的ホール
出席者 : (中央区)藤原都市計画課長、松下地域整備課長、その他
次第 : 1. 開会
2. 課長挨拶 都市計画課長
3. 東京駅前地区再生について説明  都市計画課長
4. 意見交換
5. 閉会


意見交換:

地1 : 懇談会に初めて出席している。以前、30分程遅刻して出席しようとしたところ、既に閉会していており、本当に闊達な議論があったのか疑問に思うところである。
1.商業統計資料について、平成9年の資料は古いと思う、最新の資料はいつ入手できるのか。
2.来年(平成13年)3月に懇談会を終了すると聞いているが、このように活性化に向けて意識を向上できる会合を継続することが大切なのではないか。
3.生後ずっとこの土地で生活してきているが、どのまちよりも未来的な都市であると思ってきた。日本の中でリーダーシップをとれるような、先進的な都市計画をつくっていくべきではないか。

区1 : 1.今後、最新のものが入手でき次第、追加したいと考えている。
2.、3.ご指摘のとおり、東京駅前地区について、中央区は、現状のままでは他地区に負けてしまうという危機感を持っており、地区の活性化に向けて、様々な課題を解決する方法を皆様に検討頂けるよう、手伝いをしているところである。特に、前回の懇談会において、まちづくりの大きな目標として“世界都市・東京の「顔」をつくる”ことを掲げてきたところである。例えば容積率については、平成12年7月に当地区に関わる街並み誘導型地区計画と機能更新型高度利用地区を都市計画決定しており、地区内の個別建替えの際には、割増しできるような誘導策を講じている。拠点整備については、地区全体の課題を整理しながら、懇談会に出席の方々と共に候補地を選定していきたいと考えている。まちづくりの目標設定及び拠点候補地の選定については、3月を目途としているが、その後も懇談会を継続して行っていきたいと考えている。

地2 : 10月29日(土)京橋区民会館において、懇談会を開催していただき感謝している。平日の懇談会に出席できない方など、初めて懇談会の内容に触れる方が多数おり、有意義な会合であったと思う。そこで、2回目の開催を提案したい。11月25日(土)13:00〜15:30同場所において、開催してほしい。
未だ懇談会を開催していることを知らない方も多数おり、周知の程度は、町会によって大きな格差がある様である。また、第1回懇談会(7月)の際に、「日本橋六の部」と「京橋一の部」の間に、周知の食い違いが生じてしまったことを繰り返すべきではないと思う。はじめ会としては、災害発生時名簿を利用した案内を提案する。

区2 : 懇談の場を設けることについては、ご要望に応えたい。日程・時間の調整については、相談させて頂きたい。極力広く参加して頂くよう努力したい。

地3 : 私のビルの近隣に、住居兼用の開発があるとの案内が来た。そこで、地区計画等の内容について教えて頂きたい。地区計画によって、容積率制限や斜線制限が撤廃されたのか。

区3 : 先ほど触れたように、八重洲二丁目においては、2種類の都市計画の網をかけている。前面道路の幅員によって、建築物の高さの最高限度及び容積率の最高限度の緩和が可能であり、また一定程度の店舗・住宅等の用途の床を有することを条件に、歩道の幅員によっても容積率制限の緩和が可能である。ただし、地区毎にその特徴にあった形で緩和条件を設定しているので、具体的な内容については個別に相談していただきたい。

地4 : 以前から疑問に思っていたが、地区内の権利者への周知が徹底されていないのは何故か。土地家屋台帳をもとにして、地区毎の方々が協力すれば可能だと思うが、努力して頂けないか。

区4 : 当懇談会は自由に参加できる形式としている。現在、大きな意味でどういうまちが良いのかを考えている段階であり、未だ具体的な議論を進めるべき段階ではないと考えている。固定資産税台帳等をもとに行う案内については、時間・費用・労力が膨大に必要であり、現段階では町会を通じて広く案内することで了承頂きたい。具体的に議論すべき段階に入った場合には、権利者の方々への周知を徹底したいと考えている。

地5 : 再度の要望であるが、3月以降も、本懇談会のような地区の活性化を議論する場を継続して設けてほしい。こういった会を継続するだけでも、活性化という目標を達成したことになると思う。

区5 : 地元の賛同や熱意がなければ困難であるが、中央区としては段階的に継続していきたいと考えている。

第4回 東京駅前地区京橋一の部再生推進懇談会 議事抄録

日時 : 平成12年10月12日(木) 14:00〜14:45
場所 : 京橋プラザ 区民館2階多目的ホール
出席者 : (中央区)吉田都市整備部長、藤原都市計画課長、松下地域整備課長、その他
次第 : 1. 開会
2. 部長挨拶 都市整備部長
3. 東京駅前地区再生について説明  都市計画課長
4. 意見交換
5. 閉会


意見交換:

地1 : 以前の懇談会でも申し上げたが、まちの賑わいとはそこに住んでいる人がどれだけいるかということが基本となって醸し出されるものだと思う。外国では、住まいとビジネスの場が近くなっているために、夜もまちが賑わっている。京橋や日本橋、銀座でも少し前までは店舗併用住宅や長屋などがあり、多くの人が住んでいた。今日の資料の中にある「望むべき将来像」の中には、「住」という要素が抜けているような気がするので、そのあたりも踏まえてほしい。

区1 : 確かに住まいの点については、「望むべき将来像」の中で明確になっていないので、今後検討したい。もとより、区では「生き生きと住みつづけ、働きつづけることができるまち」ということを重要なテーマとしてまちづくりに取り組んでいるところであり、この地区以外の地域との広がりの中での住まいのあり方や、本地区内での住まいのあり方についても検討したい。

地2 : 資料1のp.1の図面とp.2の図面との関連性について説明してほしい。

区2 : p.1の図面は当地区の資源として残すべきものやところを示したものであり、p.2の図面は拠点の対象として今後大規模な開発を行っていく上での候補地を選定するための資料である。

地3 : 今後の懇談会ではp.2の図面などを詰めていくことになると思うが、今後の懇談会において、例えば「道路からの利便性」のDが何を意味しているのかといったことを説明してくれるのか。

区3 : この図についてはあくまでも概念的なものであり、今後の話し合いの中で詰めていきたいと考えている。

区3-2 : 区としては東京駅前地区には、個別建替えでもよい所と拠点開発をした方がよい所があるのではないかと考えている。p.2の図面は、その拠点開発をした方がよい所を探すための図面だと考えてもらいたい。その上でこの図面について詳しく説明すると、都市計画的な考え方では、大規模開発するためには交通利便性が優れていることがその条件の一つとして考えられ、その意味で「鉄道駅への利便性」とタイトルをつけて各駅の周りに円を描いた。次に「道路からの利便性」についても、都市計画的な考えでは、大規模開発をするためには基盤が充分に整っていることが条件として挙げられることから、各々について円を描いた。第3に「街区構成・土地利用等との関係」とあるが、これはまちの特色や問題点を踏まえてゾーニングしたものであり、最後の「外的条件との連続性」とは地区周辺での大規模開発などを踏まえてゾーニングしたものである。今後は、こうしたことをもっと突っ込んで話し合っていきたい。

地4 : p.2の図面の「拠点整備候補地」というタイトルが気になったので質問をさせてもらった。今後もっと詳しい説明をしてほしい。

地5 : 前回の懇談会で土曜日にも懇談会を開催してほしいとの要請を行って、28日の1時からその場を持ってもらうことになったが、区の方でもその旨を話してほしい。

区5 : 平日に来られない人のために、これまでの懇談会の経過報告も含めて話してほしいとの要請を西町会の一会の方から受けた。懇談会そのものは、当初示したスケジュールに沿って今後も行っていきたいと考えているが、これに出席できない人たちのために、土日に開催することも考えている。その第1回目が10月28日の土曜日に京橋区民館で午後1時半から開催される運びとなったものである。このような会合は、どの町会からでも申していただければ、土日でも出席させてもらうので、区の方に連絡をほしい。

区6 : 今回の懇談会では「拠点整備候補地」という、皆様にとっては気になるのであろう資料を出した。確認しておきたいが、この図面は「開発の候補地」を意味するものではなく、拠点開発を行うべきかどうか、行うべきであればどこで行うべきなのかということについて検討に入るためのものである。今後は、このような整理の仕方でよいのかどうかということも含めて話し合っていきたいと考えている。
第3回 東京駅前地区京橋一の部再生推進懇談会 議事抄録

日時 : 平成12年9月14日(木) 14:00〜15:00
場所 : 京橋プラザ 2階多目的ホール
出席者 : (中央区)吉田都市整備部長、藤原都市計画課長、松下地域整備課長
次第 : 1. 開会
2. 部長挨拶 吉田都市整備部長
3. 東京駅前地区再生について説明  藤原都市計画課長
4. 意見交換
5. 閉会

意見交換:

地1 : 「八重洲通りの賑わい」という話があったが、関西の方にいくと、地下街のある通りの地上部は閑散としているところが多く、地下街があれだけ発達しているのに上にも賑わいをというのはちょっと贅沢ではないかと感じるが。

区1 : 八重洲通りは、東京駅前のシンボルになっているので、地上部分の店舗とか上部空間を大事にし、人の誘導を地上に求めるという考え方である。また今回の計画は、決して地上だけではなく、将来都営浅草線が東京駅に乗り入れることも含め、地下駐車場等の再整備が必要であると考えている。

地2 : 中央通りの賑わいという話もあったが、ここでの賑わいというのは何を求めているのか。時間として昼なのか夜なのか、休日なのか平日なのか、その辺をもう少し教えて欲しい。

区2 : いろいろ観点があるかと思うが、賑わいを作るということは、まちを活性化させる一番のポイントであると考えている。人の動きが無いまちは生き生きしてこない。それに加え、賑わいの中にも潤い、来ていいなと思える街並みを、中央通りの特性を活かしながら、賑わいを考えていく必要がある。例えば銀座、日本橋は新宿や渋谷と比べると安心して買い物ができるといったような特長を生かしながら、賑わいの形成を図っていければと考えているところである。

区2 : 平日も休日も含めてもう少し日本橋、京橋が人で賑わって欲しいと思っている。平日の人出を増やす事務所ビルの更新と共に、休日の賑わいを促す「日本橋・京橋に行けばこういうおいしい店がある、面白い店がある」ということが言えるような店舗、商業が栄えることを期待している。中央区の繁華街は、新宿や渋谷とは違う風格のある街として、日本橋、京橋に行くとなればブレザーくらいは着ていこうかというふうに思うような方達に集まってもらいたいというのが、基本的なコンセプトとしてある。地下街に関して言えば、梅田等はほとんどが地下で構成され、地上は見るに耐えないところがあるわけだが、八重洲は、あれだけ広幅員の道路があるのだから地上部分ももう少し楽しい空間であるべきではないかと考えている。

地3 : 冒頭で日本橋と比べて京橋は危機意識が足りないのではないかとあったが、確かにその通りだと思う。今日も住民からの参加は少ない。しかし、平日のこの時間だと商店主は非常に出にくいという、いかんともし難い点もある。京橋地区には「はじめ会」というものがあり、連合町会長が毎月第3・第4土曜日に会合を持っている。それに合わせてこの懇談会を開くことを検討して欲しい。この件で日本橋の人ともいろいろと交流を持っているが、非常によく勉強しているし、危機意識、希望共にとても大きなものを持っている。京橋地区としても、その遅れを取り戻し、一人一人の考えをしっかりと持って、一緒に考えていかなければと思うので、その機会を是非つくって欲しいと思う。

区3 : 「はじめ会」の会合に関してだが、9月は都合がつかないが、10月の会にこれまでの経過を含め、話し合いができればと考えている。京橋の良さを活かしたまちづくりについてじっくり考えていこうという点では、まったくその通りだと思っているので、これから検討していきたい。

地4 : 日本橋、京橋、銀座の賑わいの件だが、先ほどの地下鉄の乗降数は、確かにこの通りだと思う。しかし日本橋や銀座と同じにするのがいいのかという気もする。城東小学校があり、関東大震災の頃から続いてきたような職人がいて、小さい店がたくさんあるというのが京橋だと思う。決して派手なところではないが、東京駅前という場所に、人が住み、生活をしてきた場所であるということを思い出しつつ、これからみんなと考えていけばいいのではと思う。

区4 : 先日久しぶりに城東小学校に行き、ある意味複雑な感想を持った。今言われたように伝統のあるいい学校であるが、周りはビル化され、中央区の中でも、例えば月島第三小学校とか、豊海小学校に比べ、環境的に見て画然と違う。我々から見ると、あそこで小学校ががんばっているという印象であり、行政としてはしっかり支援しなければいけない、守らなければいけないとは思うが、もっと自然に触れさせたり、人間同士の賑わいの中で暮らさせるということを経験させることも同時に必要であろうと考えている。区政全体での協力が必要ではないか。都心でがんばっていることは立派だけど、中身を充実するためにするべきことがあるのではないかということを痛切に感じた。そういう意味でも総合的なまちづくりというものも我々も努力したい、考えていきたいと思っている。
第2回 東京駅前地区京橋一の部再生推進懇談会 議事抄録

日時 : 平成12年8月18日(金) 午後2時〜3時
場所 : 京橋プラザ 区民館多目的ホール
出席者 : 中央区:吉田都市整備部長、藤原都市計画課長、松下地域整備課長、その他
次第 : 1. 開会
2. 部長挨拶 (吉田都市整備部長)
3. 東京駅前地区再生について説明  (藤原都市計画課長)
4. 意見交換
5. 閉会

意見交換:

地1 : 町内会で本日出席できない者から2つ質問を預かってきた。1つは、本日提示されたスケジュールでもこの懇談会を平成13年3月まで開催することになっているが、その後はどうするのかということ。もう1つは、拠点の開発について、計画地となった地区における地権者の全員が賛成しなくとも着工することはあるのかということである。

区1 : 平成13年3月までに、まちづくりのテーマおよび拠点をつくりだすべき場所(候補地)が決まれば、次のステップに入りたいと考えている。すなわち、3月以降については懇談会の進捗次第と考えている。
地権者の同意の話については、まだまだ先の話であり、今の段階は懇談会の中で賛成・反対を問うようなことはしない。具体的な段階における法定再開発の手続きの中で、賛否を問うことはあると思われる。そうした際に100%賛成は難しいと思われるが、状況を見ながら適切に展開していきたいと考えている。

第1回 東京駅前地区京橋一の部再生推進懇談会 議事抄録

日時 : 平成12年7月18日 14:00〜16:00
場所 : 京橋プラザ 区民館2階多目的ホール
出席者 : (中央区)庄司都市整備部長、吉田都市整備部参事、豊田地域整備課長
次第 : 1. 開会
2. 部長挨拶 庄司都市整備部長
3. 東京駅前地区再生について説明  吉田都市整備部参事
4. 意見交換
5. 閉会


意見交換:
■空室率の図面について
地1 : 空室率についての図面があるが、空室率とはテナントが未入居の床面積を街区ごとの床面積で割った値か、それとも空室のある建築物棟数を街区ごとの建築物総棟数で割った値か?
区1 : テナントが未入居の床面積を街区ごとの床面積で割った値である。

■権利者への周知方法等について
地2 : 近隣の方で、今日懇談会が開催されていることを知らない人がいるが、今後その人達への周知をどのように行うつもりか?
区2 : 今日は町会の回覧を通じて開催の周知を行った。今後は区のホームページにも日程等を掲載することを予定しているが、町会に所属してないテナントへの周知方法なども含め、改善策を検討したい。
地3 : ホームページによる周知という点については、全く効果が期待できないと思う。また、回覧については町会によってその方法などがまちまちであるので、区から直接全員に郵送で案内をしてはどうか?
区3 : これまで、たとえばある一街区を開発する場合などには、土地台帳と建物台帳により全ての権利者を把握し、名簿を作成しているが、それが完成するまでには半年程度要する。今回の懇談会の対象区域の全ての権利者を調べるとなると非常に時間が掛かると同時に、懇談会の開催主旨を考えると必ずしも必要な作業とは思えない。
地4 : 懇談会の目標はこの地区にとって非常に重要なことであり、また何十年という単位で続けるべきものだと思うので、そのような作業は最初に行うべきではないか?
区4 : 懇談会の2つの目標については、長い時間をかけて達成するということは考えていない。周知徹底の方法については、懇談会を開催しながら並行して検討したい。
地5 : 昨年7月に日本橋プラザで行われた会議のときには、京橋の人は突然300万円の模型を見せられ驚いた。その後フェニックスプラザで開催された委員会を傍聴させてもらったが、それから一年の歳月が流れている。懇談会の目標を達成するためには、権利者の把握が最初に必要なのではないか?
区5 : 懇談会における検討内容は、即座に権利者への権利制限につながる段階のものまでは想定していない。重点的に取り組むべき地区の選定までである。
地6 : しかし、懇談会の検討結果を受けて、いずれは地権者と協議するときがくると思うので、今から権利者の名簿を作成した方がよいのではないか?
区6 : 懇談会の開催主旨にあるように、対象区域全域を再開発すべきだとは思ってもいないし、できるとも考えていない。むしろ、まちを活性化するために、どこを、どのような手立てでまちづくりを行うべきかということを考えていかなければと思う。従って、権利者の名簿を作ることは、懇談会の主旨から考えると、現時点では効率的ではないと思う。今後の懇談会で重点区域などが選定された場合には、その実現に向けて権利者の名簿を作成する必要があると思うが、その実現までには10年程度かかったりする場合も生じると思うので、現時点で名簿を作成することが効率的だとは思えない。
地7 : 郵送による周知についてはどうか。また、懇談会に出たくても出られない人もいると思うが、それらの人への対応はどのようにするつもりか?
区7 : 郵送については今後検討する。また、懇談会での検討内容については、その概要を次回の懇談会で確認したい。
地8 : 出られなかった人への対応はどのようにするのか?
区8 : 回覧で検討内容の概要を知らせたいと思う。また、懇談会の開催並びに検討結果については、ぜひみなさんの口コミなどによる協力をお願いしたい。
地9 : 今回の懇談会を開催するにあたり、その周知は町会単位で回覧を行ったわけであるが、今後区のお知らせなどを普段よりも多めにもらえればそれを配るということも考えられるのではないか?
区9 : 一連のお話をまとめたいが、住民登録に基づく郵送による周知については検討したい。また、区のお知らせについては、今後懇談会に関する特集を組むということも含めて考えたい。

■議事録の作成方法について
地10 : 議事録を作成するにあたっては、どのような質問がなされて、それに対してどのような答えがあったのかということをわかりやすくするために、例えば地1という質問に対して区1という答えがあったというような形式にしてほしい。
区10 : 検討したい。

■今後のすすめ方について
区11 : 懇談会は区の都市整備部が事務局となって進めるとのことを冒頭に確認させてもらったが、都市整備部は晴海の再開発などのように、主として開発を進めていく部隊であり、ともすると開発ありきでまちに乗り込みがちである。昨年度の委員会では八重洲のツインタワーのようなアウトプットが出され、区側から地元の方々への問題提起を行ったが、この懇談会では地元の方々と「開発が必要なのか、あるいはこのままでよいのか」という基本的なところまで立ち返って協議を進めていかれればと思う。今後毎月一回のペースで懇談会を進めたいと考えているので、ご協力を願いたい。


●京橋地区街づくり勉強会(平成11年9月18日(土)午後3〜5時、京橋区民館)
  • 開催趣旨:日本橋・東京駅前地区の都心再生に向けた新しい街づくりの推進に当たり、平成10年度から調査が実施されている「日本橋・東京駅前地区再生計画策定調査」の中間報告を聴講すると共に、今後の望ましい街づくりの方向性等について考える。
  • 日時:平成11年9月18日(土) 15:00〜17:00
  • 場所:京橋区民館1階1号室
  • 主催:京橋一の部連合町会
  • 式次第
    • 第一部(15:00〜15:50)
      1. 開会挨拶  主催者
      2. 報告
        • 報告者:中央区都市整備部参事 吉田不曇
        • 内容:「日本橋・東京駅前地区再生計画策定調査」の中間報告」
    • 第二部(16:00〜17:00)
      1. ディスカッション:中間報告の内容などを踏まえ、今後の街づくりの目指すべき方向性等に付いて、出席者参加による意見交換を行う。
      2. 閉会挨拶  主催者
  • 参加者:約40名 (京橋一の部連衡町会会員等)
  • 資料:東京駅前地区再生推進協議会(仮称)設立について(東京都中央区)
    • 平素から本区のまちづくりや都市計画行政の推進に関し、格別の御理解と御協力を賜り感謝しております。
    • 本区では、平成10年度から都心機能の再生を目指した「日本橋・東京駅前地区再生計画策定調査」を実施し、この中で「東京駅前地区再整備構想」を提言いたしました。
    • この「東京駅前地区再整備構想」は、あくまで現段階での問題提起でございましたが、東京駅前という場所柄もあり、地元の住民・地権者の皆さんを始めとして書く方面から注目され、新聞報道等も行われ大変お騒がせする結果となり、何かと御迷惑をお掛けいたしましたことを深くお詫びいたします。
    • 幸いにして、日本橋・京橋の連合町会や日八会等のご尽力により、地元説明会を何度か開催させて頂く機会を得まして、東京駅前地区の再整備について、説明・懇談することが出来ました。
    • この地元説明会では、本区に対する痛烈な批判を含め多くの意見や要望を頂きましたが、東京駅前地区の再整備を考えることが必要だということについては、共通の認識を頂けたものと考えております。
    • つきましては、概ね下記の内容で「東京駅前地区再生推進協議会」(仮称)を、京橋地区と日本橋地区とに分けて設置し、京橋・八重洲・日本橋に、住み・働き・権利を持つ方々が参加した東京駅前地区再整備の具体的な計画作りを原点に立ち返って進めて行きたいと考えております。
    • お忙しい中、誠に恐縮でございますが、協議会設立の趣旨を御理解の上、ご協力をお願い致します。
    •             記
      1. 設置協議会
        1. 名称(仮称)
          1. 東京駅前地区再生推進日本橋六の部協議会
          2. 東京駅前地区再生推進京橋一の部協議会
        2. 構成員:各町会が3名の代表者の枠を持ち、代表者については特定せずに会議を構成する。
      2. 協議内容
        1. 東京駅前地区の再生構想及び整備計画について
        2. 事業計画及び実施について
        3. その他
      3. 設置時期:平成12年4月上旬に推進協議会の準備会を開設した上設置する。
●日本橋・東京駅前地区の都市計画原案の説明会
  • 日本橋・東京駅前地区の都市計画原案の説明会について(依頼)  中央区都市整備部長 庄司静夫
    • 平素から、本区のまちづくり・都市計画行政に関して、多大なご協力とご理解を賜り感謝申し上げます。
    • 本区では、地域の皆様方のご協力を得まして、平成10年度から日本橋・東京駅前地区のまちづくりについて調査検討を行っていたところですが、この程、個別建築物の円滑な更新が図られる、町並み誘導型地区計画と機能更新型高度利用地区の都市計画原案をとりまとめました。
    • 今後、本区では、皆様方のご意見ご要望をお聞きしながら都市計画の手続きを進めさせて頂き、今年の7月頃には、建築物の建替えにご活用できるよう努力して参りたいと考えております。
    • つきましては、この2つの都市計画原案の住民説明会を下記のとおり開催しますので、町会会員へのご周知方、何卒、ご配慮ご協力をお願いいたします。
    • 尚、区では、この都市計画原案の概要と住民説明会の開催については、3月1日発行予定の「区のお知らせ」で、区民の皆様方に周知すると共に、説明会対象地区内の区掲示板に住民説明会開催のポスターを掲示いたします。
    • また、住民説明会での資料「歴史と賑わいを活かした「東京の顔」つくり」とポスターをご参考までに送付いたしますので、ご高覧のほどお願いいたします。
    •                        記
      1. 住民説明会
        1. 日本橋本石町・宝町・本町の各一丁目から四丁目地区
          • 日時:平成12年3月6日(月)午後2〜4時
          • 場所:繊維会館ビル 7階第1,2会議室
        2. 八重洲二丁目・京橋一丁目から三丁目地区
          • 日時:兵背に12年3月7日(火)午後2〜4時
          • 場所:京橋プラザ区民会館 2階多目的ホール
        3. 八重洲一丁目・日本橋一丁目から三丁目地区
          • 日時:兵背に12年3月8日(水)午後2〜4時
          • 場所:東京八重洲ホール 地下2階ホール
      2. 説明会式次第
        1. 開会
        2. 挨拶
        3. 高度利用地区及び地区計画について(都市整備部参事 吉田不曇)
        4. 東京都駅前地区再生推進協議会(仮称)の設立について(同上)
        5. 質疑応答
        6. 閉会
      3. 送付資料
        1. 「歴史と賑わいを活かした「東京の顔」つくり」
        2. 区掲示板掲載ポスター

●東京駅前地区再生推進懇談会の開催経緯と目標

1. 懇談会の開催経緯

(東京駅前地区の現状)
 江戸における商業の中心地として発祥した日本橋、京橋は、我が国の中心駅である東京駅の眼前にひろがる、歴史的に中枢性を持つまちであるといえます。
 震災復興計画などに基づく道路整備や地下鉄の整備などにより交通基盤が充実している一方で、地区内の建物の多くが容積率超過の“既存不適格”であること(昭和30年代に建てられていることに起因)、また江戸期の町割りを基本としているために敷地の規模が比較的小さいことなどから、現在建物の更新がなかなか進まないという問題が生じています。
 特に、業務床に対する規模・性能面での需要に適切に対応できないために、結果として東京駅前という超一等地であるにもかかわらず、空室を抱えるビルや風俗関係のテナントが入居するビルが出始めるといった事態が起こっています。
 日本橋東急百貨店の撤退による商業環境の変容も加わり、まちの利用者の減少や質の変化があきらかな状況において、長い時間をかけて培ってきたこのまちの“良さ”が維持できなくなるといった深刻な事態を打開していくために、歴史的な個性を活かしながらまち全体としての活力を取り戻していくことが最重要かつ緊急の課題であると考えられます。

(地区を取りまく周辺の動向)
 現在、東京駅の西側にあたる丸の内、大手町地区においては、“都心の再生”をテーマとして大規模な業務ビルの建て替えや再開発、あるいはブランドショップの集積や情報基盤の整備などにより、ビジネスセンターとしての地位の再構築に取り組んでいます。
 八重洲側においても、外堀通りの西側においていくつかの大規模な再開発が建設、計画されているとともに、羽田−成田両空港の連携を目指した都営浅草線の東京駅接着が構想されるなど、今後東京駅周辺の状況が大きく変わっていくものと考えられます。
 東京駅前地区が活力を再生していくためには、こうした状況の変化を見据えながら、周辺開発に地区内への床需要を奪われないよう努力するとともに、周辺開発によって発生する人口を地区内に誘因、回遊させるような、まちの構造を再編していくことが必要であると考えられます。

(中央区としての取り組み)
 こうした状況に対して中央区は、東京駅前地区が持つ固有の良さを活かしながら、「働く」「住む」「商業を営む」「より多くの人が集まる」ことのバランスを回復することにより、活力を備えた東京の都心として再生していくことに精力的に取り組むこととしました。
 そのため、平成10〜11年度にわたって学識経験者や行政関係者、および地元の代表の方々からなる『日本橋・東京駅前地区再生計画策定調査委員会』を開催し、様々な観点から議論を行いました。
委員会においては、主に

  1. 既存不適格建物をはじめ地区内における建物の建て替え(更新)を促進するための都市計画の仕組み(機能更新型高度利用地区街並み誘導型地区計画の導入)に関する検討
  2. 拠点となるべき大規模な再開発(東京駅前八重洲地区、日本橋歴史拠点再生地区、日本橋川親水整備地区)の必要性およびそのあり方の検討
について議論を行いました。
 この委員会の議論を受けて、中間報告を行いましたが、特に、東京駅前八重洲地区に対し問題提起として提示した、八重洲通りを挟む2つのエリアを対象とした超高層による構想が議論の中心となりました。
 何故、今、東京駅前に超高層なのかという疑問や、東京駅前地区が活力を失いつつある状況の中で拠点だけの議論ではなく、まち全体としての活性化のあり方について検討する必要があるとの意見が多く出されました。

(東京駅前地区再生推進懇談会の開催)
 東京駅前地区全体としての活性化に向けたまちづくりの方向性とともに、そのための拠点のあり方やその場所についても白紙に戻し、あらためて地元の方々とともに検討していく場として、この度『東京駅前地区再生推進懇談会』を開催させていただくこととしました。

2.懇談会の検討目標

(懇談会の進め方)
 『東京駅前地区再生推進懇談会』は、地元におけるより多くの方々の積極的なご検討をいただくために、東京駅前地区を構成する「日本橋六の部」と「京橋一の部」という2つの連合町会単位毎に開催したいと考えています。
 基本的には、2つの連合町会単位で各々検討しながら、相互の検討内容の情報交換を行っていくこととしますが、議論の内容によっては合同で開催することも想定しています。
 検討にあたっては、事務局である中央区およびコンサルタントから提示した資料を基に検討を頂き、事務局が議論をとりまとめながら次回のテーマを設定していきたいと考えています。

(検討の目標)
 中央区としては、地元の方々のご協力を得ながら毎月開催することによって、今年度末(平成13年3月末)を目処に、

  1. まちの活性化に向けたまちづくりのテーマの明確化
    拠点をつくり出すべき場所(候補地)の選定
を図っていきたいと考えています。