新型インフルエンザ・メモ 過去記載分
安藤@荒川医院:H5N1はこちら

蔓延期発熱外来について(09/5/1;中央区保健所)
  1. 東京都は、大流行期に東京都備蓄の抗インフルエンザウィルス薬の供給先となる医療機関のリストを作成することとし、別紙のように、保健所を通じて「大流行期に新型インフルエンザの診療を行う医療機関の登録」を行うことになりました(09/4/30)。
  2. <大流行期に新型インフルエンザの診療を行う医療機関について>
    1. 大流行期に新型インフルエンザの診療を行う医療機関は、外来(まん延期発熱外来において診療)及び入院(原則として重症患看のみ)診療を行う医療機関です。
      1. 位置づけ
        1. 封じ込め期においては、患者さんは、保健所等に設置される「発熱相談センター」に相談をした後、必要に応じて感染症診療医療機関等に設置される「発生早期発熱外来」を受診します。
        2. 封じ込め期においては、患者さんが直接医療機関を受診することを想定していない(直接受診をさせない。必ず発熱相談センターに電話することを徹底する。)ため、「発生早期発熱外来」の設置場所は、非公開です。
        3. 一方、大流行期(まん延期)においては、患者さんは「発熱相談センタ一」を経由することなく、直接「まん延期発熱外来」を受診します。
        4. 「まん延期発熱外来」の設置場所は、大流行期となった場合、都民に公表します。
      2. 抗インフノレエンザウイルス薬の供給について
        1. 東京都では、大流行期に備えて抗インフノレエンザウィルス薬の備蓄を行っています。
        2. 大流行期においては、市場における抗インフルエンザウィルス薬の流通量を見極めながら、都の備蓄薬を卸売り業者に供給(売却)します。これは、「まん延期発熱外来」を設置する医療機関が、必要な抗ウイルスエンザウィルス薬を、確実に購入できるようにするためです。
        3. 都は、卸売り業者に対し、予め「まん延期発熱外来」を設置する医療機関のリストを提供します。

インフルエンザ・ウィルス
  1. 現時点では、新型インフルエンザの感染方式についての知見は限られているため、季節性インフルエンザに準じて対応する。
  2. 感染は大きな飛沫によって起きるため、近距離(1m以内)での咳、くしゃみにより感染する可能性がある。眼、結膜、消化管からの感染については、不明である。
  3. 潜伏期間は1〜7日であるが、多くは1〜4日間である。
  4. ウイルス排泄期間は、一般的に発病1日前から発病後7日までである。
    小児、特に幼児については延長することがあると言われている。
  5. 7日間経過していても、症状が持続している場合には感染力が保たれていると考える。
  6. 現時点では、全ての排泄物、分泌物(下痢を含む)に感染性があるとして取り扱う。
大阪府(医師会)のガイドラインより)
  • 新型インフルエンザ
    • 3月末に新型ブタインフルエンザがカリフォルニアで2人の子供に感染し、人人感染が起きていることが米国CDCから4月22日発表された。豚インフルA(H1N1)株である。一方、カリフォルニアが隣接するメキシコで原因不明の高致死性の呼吸器感染症が発生していて、その病原体がカリフォルニアのインフルエンザと同一であることが直に確認された。その後ウイルスはメキシコ、米国、カナダと拡大し、6月12日にWHOによりパンデミック宣言された。 日本でも5月9日には、カナダから帰国した日本の高校生達を皮切りに関西の高校でも集団発生が起きて、国内へウイルスの拡大が始まった。症状は通常の季節性インフルエンザと同程度であるが、慢性疾患保有者や妊婦が感染すると重篤化しやすい。
      • 通常の人では無治療で治癒する。
      • 50代後半以上の人間は免疫がある可能性が高い。
      • 10代後半の世代が感染しやすい。
      • ハイリスク市民:コントロールされてない小児喘息、免疫抑制剤・抗ガン剤使用者、糖尿病で合併症を保有している人、慢性心疾患・肺疾患保有者、妊婦−−発病した場合、早期の抗インフルエンザ薬を服用が勧められる。
*ワクチンは、HAが細胞に結合したのを認識してウイルスを攻撃する抗体。
*タミフルは、NAの働きを抑え、ウイルス増殖を抑える薬剤。昨冬流行したAソ連型では遺伝子の突然変異でNAを作るアミノ酸が置き換わりタミフルが結合し難くなった(タミフル耐性ウィルス)が、今回のウィルスではまだ類似の変異は(現時点では)起きていない。
*ヒトに流行するウィルスはヒトの気道の細胞にある糖鎖と、鳥に流行するウィルスは鳥の腸管の細胞にある糖鎖とくっ付く為、通常は後者をヒトが吸い込んでも気道の糖鎖には付かない為、感染し難い。
*豚は両方の糖鎖を気道の細胞に持っている為、両ウィルスに感染し、体内でヒトと鳥のウィルスが交ざった新しいウィルスが出来る。
(朝日新聞5/12科学面より)

PCR検査用の検体について(09/5/18:岡部先生@IDSC)

要経過観察
  1. 新型インフルエンザ、終息に向かっている=官房長官(5/25):
     ⇒ で、こちら、だけど、こちら・・・右図にも要注意!で、
  2. WHOパンデミック宣言(6/12)
●重症化阻止の為の感染拡大阻止を!!
  1. 日本におけるスペイン風邪の精密分析:
    • スペイン風邪の1回目の流行は1918年8月下旬から9月上旬より始まり,10月上旬には全国に蔓延した.流行の拡大は急速で,11月には患者数,死亡者数とも最大に達した.2回目の流行は1919年10月下旬から始まり,1920年1月末が流行のピークと考えられ,いずれの時も大規模流行の期間は概ねピークの前後4週程度であった。
  2. 新型インフル「弱毒性」でも警戒必要:(09/4/30)
    • 強毒性のH5N1型ウイルス(bird-flu)は、のどや肺などの呼吸器だけでなく、内臓など全身に感染が広がるのが特徴で、感染者の免疫機能が過剰反応して、重症化すると考えられている。しかし、米疾病対策センター(CDC)の遺伝子解析によると、今回のウイルス(swine-flu)は強毒性のH5N1型と異なり、呼吸器にしか感染できない構造だったという。(解説図
    • 毒性が弱く、重症化率が低くても、多くの人が感染すれば死亡者数は増える。弱毒性の方が感染に気づかないうちに周囲に広げる危険性が高い。マスクをするなど、感染拡大を抑えることが大事。(高活動性
  3. やはり新型ではなかった、今回のH1N1新型インフルエンザ・ウイルス(5/22):
    1. 今回の研究において、新型H1N1が決して新型ではなく、大きな変異を示していないことが判ったことで、現在のインフルエンザワクチンでは、今回のH1N1新型インフルエンザウイルスへの防御効果は恐らく無いとしても、このウイルスは、抗ウイルス薬に影響を受けやすく、新H1N1対応ワクチン設計はし易いとしている。(3Dマッピング解析
  4. 日本で半年以内の大規模感染確実 押谷東北大教授が警告(6/13)・・・こちら
    1. 世界保健機関(WHO)で感染症対策を担当した押谷仁東北大教授は13日、都内で講演し「日本で半年以内に新型インフルエンザの大規模な感染拡大が必ず起きる。地域によっては、早ければ数週間以内にも起きる」と警告した。
  5. 感染力増すウイルス変異か 新型インフルで東大報告(6/14)
    1. 世界に広がっている新型インフルエンザウイルス(H1N1型)の一部に、人の細胞にくっつきやすくなる原因とみられる変異が見つかったと、河岡義裕東京大医科学研究所教授らのチームが14日付の英科学誌ネイチャー(電子版)で発表した。
  6. 東南アジアで感染急拡大 鳥インフルと重複流行警戒(6/25)
    1. WHOの集計では、今月15日現在で183人だったASEAN域内の感染者は、24日現在で1,545人となり、10日足らずで8倍以上に膨れ上がった。東南アジアでは、鳥インフルエンザの人への感染により、死者が出続けている。
  7. くすぶり流行(Smoldering epidemics)(6/26) から本格的流行(舛添厚労相;8/19)へ。因みに、まだ来ぬ「第一波」に備えよ(8/10)。