ORCA(仮称)について


 1)日医会員ページ:http://www.med.or.jp/japanese/members/index.html(日医のID、パスワードが必要です)
 2)日医総研HP:http://www.jmari.med.or.jp/(記事&ニュースのページにあります。こちらは誰でも見られます)

On-line Receipt Computer Advantage(ORCA)

1.知識と知恵を共有し、診療現場を臨床研究の第一線に!

2.医師会の医師会による国民のためのネットワークサービス

  1. 標準化の推進:診・診連携、病・診連携を容易にするためには、情報の共有が必要であり、情報を共有するためには標準化が不可欠。
  2. EBMの推進:共有した情報を活用することで、EBMの元となる情報を収集できる。そして、収集した情報を元に、Evidenceの抽出を。
  3. 高い信頼性の確保:標準化と高い信頼性を確保するために、オープン・ソースとする。皆で不具合を見つけて、皆で改善する。改善・改良の成果を皆で共有する。

3.ORCAの意義:本田先生@青森 wrote

4.プロジェクトコードネーム‘ORCA'に関するQ&A

◆ORCA とはなんの略ですか?

  1. Online Receipt Computer Advantage(進化型オンラインレセプトコンピュータシステム)の頭文字を採っています。
  2. 今後の医療のIT(Information Technology)化というものを、レセプトコンピュータ(以下レセコン)の高機能化という切り口からスタートして考えた、日医の研究プロジェクトのコードネームです。正式な名称については ORCA 専用ホームページ(3月開設予定)にて募集する予定です。

◆ORCA レセコンを使いたい。自院のレセコンの買い換えが迫っているのだが・・・。

  1. 2002年3月までお待ち願います(導入先医療機関の第1次募集は2001年秋頃を予定)。 ORCA システムのレセコン部分の本運用には、2002年3月を予定しております。詳細については「開発スケジュール(案)」(PDF)をご参照願います。
  2. 2001 年の夏頃より全国的な試験運用を予定しています。この試験の状況・結果についてもORCA 専用ホームページ(3月開設予定)にて公開する予定です。
  3. 本レセコンは、日医標準としてご利用を強制するものではありません。あくまでも選択肢の一つとしてお考え下さい。

◆入院には対応していますか?

  1. 入院部分に関しては、本年度(2001年)の機能追加を予定しております(200床以下での利用を想定)。
  2. 2001年3月に本運用となるのは、「無床診療所用」となります。

◆Windows や Macintosh の環境では動かないのですか?

  1. 現時点では動きません。
  2. クライアント(端末)部分のプログラムに関しては、Windows や Macintoshでの利用が可能となるよう、本運用(2002年3月)までには移植したいと考えています。
  3. 医療機関内の最小機器構成はパソコン2台を前提として設計しています。この2台は、サーバ(メイン・サブ)兼クライアント(端末)として利用し、現在は Linux 上でのみ動作します。
  4. 3台目以降は、純粋なクライアント(端末)となります。サーバ用プログラム、クライアント用プログラムのいずれも、他の言語や OS(オペレーティングシステム)への移植が可能ですが、クライアント用のプログラムには、特に移植性の高い設計(コーディング)をしています。
  5. 「オンラインレセコン」の名に示すとおり、本体プログラムはサーバにありますので、遠隔地にサーバを置き、手元にクライアント(端末)を置くような運用も可能となります。
  6. Web ブラウザ向けの移植も可能ですが、業務ソフトとしてブラウザ上での入力には操作性の問題があると考えています。

◆なぜ、Linux (リナックス)を採用したのですか?

  1. Linux はオープンソースの OS(オペレーティングシステム)であり基本的に無料です。
  2. ネットワークを前提とした OS です。
  3. 市販の安いパソコンが利用できます。
  4. ブラックボックスの部分がありません。
  5. 商業ベースの OS を使った場合、頻繁にグレードアップし、システムが数年で時代遅れになってしまいます。しかもバージョンアップが有償です。
  6. ORCA レセプトソフトを含めオープンソースであるが故、セキュリティホールの発見・修正が早く、ハッキングのリスクを最小にできます。

◆Linux やパソコンに対する深い知識が必要ですか?

  1. 通常の業務での使用にあたって、特別な知識は全く必要ありません。
  2. 設置やメンテナンスには、ORCA プロジェクトに賛同いただいた協力業者(地元ベンダー)をご利用頂くことを前提とします。
  3. 医師ご自身がパソコンに詳しい場合は、独力で設置・運用していただくことも可能です。

◆都道府県による公費やレセプト出力の違いについて

  1. 都道府県別の地方公費などへの対応は、2001 年3月より募集を始める予定の協力業者(地元ベンダー)様に組み込みをお願いする予定です。そのための技術講習なども予定しております。
  2. 地元の企業を地域の医師会で育てて頂ければと考えております。

◆ネットワークセンターはどこにありますか?地域向けにサーバは置くのですか?

  1. センターサーバの運用は日本医師会で行います。
  2. 各地域別、都道府県別に地域サーバを設置するのが理想ですが、既存のシステム、ORCA ユーザ数や地域の病診・診診連携の形態によっても異なるため都道府県別に対応したいと思います。

◆ORCA ネットワークへの接続はどうなりますか?接続のための専用の機器(ルータなど)は必要ですか?

  1. 2002年の本運用ではインターネット方式での常時接続を基本に考えています(現在ホームページに掲載している基本設計書は2000年8月時点のもので、低価格で定額な常時接続商品が普及していなかったため、ダイアルアップを前提としていました)。
  2. 接続方式については、随時に高速・低価格の商品が出てくるため特定しにくい状況です。
  3. 基本的には、LAN 型接続で VPN 技術が使用でき、帯域を確保できるものであれば接続可能と考えています。これはすでに、OCN エコノミー、ケーブルテレビ、ADSL などで常時接続を行われている医療機関についても同じ事が言えます。実際に必要な帯域については、試験運用を行いながら数値化していきたいと考えています。
  4. 接続のために必要な機器(ルータなど)については、なるべく購入の必要がない方式を目指しています。

◆インターネットを利用した場合の通信経路のセキュリティについて

  1. 最新の VPN 技術などを使用し、セキュリティ確保を行います。しかし、ハッキング技術も進化し、セキュリティ問題が発生する可能性があります。そのため、センター運営で最新のセキュリティ対策をとっていき、全国の協力業者に運用指導などを行っていく予定です。

◆センターバックアップについて

  1. センターならびに地域サーバへのバックアップは必須ではなく、希望される医療機関のみを対象とします。
  2. センターにバックアップをするときにはデータは暗号化して送信・保管されます。医療機関独自のカギがなければ、サーバ管理者でも内容が読めないしくみです。なお、暗号化方式には時代に合わせた最新のものを採用していく方針です(当初は GnuPGP を予定)。
  3. 実際の運用にあたっては、個人情報保護の法律的側面から現在検討を進めているところです。


◆日医でのデータ利用について

  1. バックアップデータは暗号化して保管されており、勝手に利用されることはありません(「センターバックアップについて」参照)。
  2. 調査や統計が必要となった時には、上記の理由から、データをバックアップとは別に収集することになります。これらは当然ながら医療機関の承諾なく収集することはありません。また、患者への了解の取り方などを規定した上で、個人を特定できる情報を除いた形でのデータ収集を行わねばならないと考えています。

◆各医療機関で必要な主な機器構成は?

  1. サーバ兼クライアント(端末):パソコン2台以上(本体+バックアップ機としても利用)、プリンタ1台(PostScript 対応プリンタを推奨)
  2. オプション:デビットカード/IC カード端末
  3. 2台のパソコンはメインサーバ、サブサーバとして動作します(端末を兼ねます)。1台に障害が発生しても、もう1台が動作を引き継ぐ仕様です。
  4. 3台目以降のパソコンを接続する場合は、純粋なクライアント(端末)となります。

◆サーバとなるパソコンに必要なスペックは?

  1. 推奨するスペックは以下のとおりです:CPU :500MHz、メモリ:256MB、ハードディスク:20GByte 以上(メモリが少し多いが、概ね現在市場で売られているパソコンと同等)

◆Linux のディストリビューション(パッケージの種類)について

  1. 当初は Debian を推奨
  2. 他の主要ディストリビューション(RedHat,TurboLinux など)については順次対応していく予定です。
  3. 普通にご利用される場合はこういったバージョンを意識される必要はありません。

◆デビットカード/IC カード端末とのインターフェースは?

  1. パソコンとの接続はシリアル(RS-232C)となります。
  2. デビットカード(キャッシュカード)による即時決済機能を使うには、決済センターとやりとりするための電話回線が必要です。

◆機能拡張のしくみ

  1. OS(オペレーティングシステム)とアプリケーションのクッション材となるプログラムを、レセプトソフトとは別にオープンソースとして提供します(共通規格部分)。これは、どのような OS、どのような開発言語でつくられたプログラムでも運用を可能とすることを目指したシステムです。
  2. 共通規格部分はいくつかのモジュールに分かれています。
     >クライアント(端末)の入出力機能(画面入出力定義は XML)
     >クライアントとサーバの通信機能
     >アプリケーションの入出力機能
     >ワークフローコントロール機能
  3. ORCA 版の電子カルテなど、将来選択できる機能拡張ソフトは全てこの共通規格を利用する形で開発を行うとともに推奨していきます。

◆既設のシステムや他の電子カルテとの連携は?

  1. レセコンと電子カルテの交換規格(CLAIM など)や、電子カルテの XML 規格など医療の世界での共通規格が定まりつつあります。ORCA でもこれらの規格を取り入れ、他システムとの連携が可能になるよう進めて行きます。
  2. 既存のレセコンで上記の規格に対応していない場合でも、各メーカの規格や連携記述の公開があれば順次対応していきたいと考えています。

◆既存のレセコンからのデータ移行について

  1. 基本的には協力業者に有償で個別に対応して頂くか、既存機のベンダーに抽出して頂くことになります。
  2. 現在、稼働しているレセコンからのデータ移行については、メーカ、形式、年代により難易度が大きく異なります。また、メーカの営業方針によっても異なることが考えられます。
  3. 既存のレセコンに登録されている患者の頭書き情報などは、医療機関にとっては重要な資産であり、データの抽出を要求する当然の権利があります。

◆開発言語について

  1. 共通規格部分は C 言語で書かれています
  2. レセプト部分は従来よりレセコンの開発によく使われてきた COBOL で書かれています。これには人的資産、既存のプログラム資産の再活用も可能となるよう考慮した結果です。
  3. これらはオープンソースとして仕様とソースを公開しますので、他の言語にも移植が可能です。

◆点数改正時の費用、対応時間はどうなるのか?

  1. 従来、点数改正は旧厚生省からの発表後、短期間での対応を求められるため、システム開発者の負担も大きく、高額かつ時間との争いでした。
  2. ORCA プロジェクトでは、マスタ部分を無料で提供する上、点数改正時の円滑な運用ができるよう進めます。