主傷病名の記載について
●経緯:
  • 平成14年3月25日:厚生労働省通知「診療報酬請求書等の記載要領等の一部改正について」に、
    1. 「(低薬価の薬剤に関しては)記載した傷病名から判断して、その発症が類推できる傷病については、傷病名を記載する必要は無いものとする。」・・・これは平成14年4月の診療報酬改定で「205円ルール」原則廃止を受け、審査における混乱を避ける目的。
    2. 「主傷病については原則としてひとつ、副傷病についてはおもなものについて記載すること」との記載あり。
  • 平成14年4月、追従と抵抗:
    1. 都医は「診療報酬請求書等の記載要領等の一部改正に伴う「傷病名欄」の記載について」で、「傷病名欄の記載については大変重要なことであり、4月診療分(5月請求分)からは傷病名が複数あり、主傷病、副傷病の順に記載することが困難な場合には、主傷病がわかるよう必ず表示をしていただくことを再度、会員に周知するよう」と要請。
    2. 保団連は「主傷病、副傷病の区分に関する医学的な定義や根拠、基準などは、今回の通知では何も明らかにされていない。そもそも主傷病、副傷病の区分は不可能である」として、各地の保険医協会に通知撤回の要請を指示。
  • 平成14年5月9日:低薬価薬剤の審査等に関する検討会の「取り扱い方針」の中で、「主傷病名及び副傷病名については、医療期間への周知徹底が充分になされていないことなどから、これらの区分が無いことをもって直ちに返戻することは、当分の間、差し控えるものとする」と表明。
  • 平成14年5月21日:厚生労働省より、「当該取り扱い方針は妥当適切なものと考えているので、その取り扱いに遺漏のないよう、関係者に対し周知徹底を図られたい」と通知。
●突然、主傷病名の記載が浮上した理由
  • 元々、レセプトに主傷病名を特定することは診療報酬改定の度に、中央社会保険医療協議会(中医協)などで議論されて来たが、主傷病名を記載すべしとの結論には至っていない。
  • 平成14年3月に閣議決定された総合規制改革会議の”規制改革推進3ヵ年計画”の影響がある。この中で、医療の標準化の基礎となる情報を得ると共に、包括払い・定額払い制度の拡大の為のデータ収集などを理由に、「レセプトの記載事項の見直し(主傷病名の記載など)」を2002年度中に実施する、としている。
●理解を深める為に